出版社内容情報
生前退位、皇位継承、皇族の結婚……いつの時代も注目される日本の皇族は、どのような生活を送っているのか。法に定められた予算と生活費から、その暮らしぶりと意外な実情をひもとく「皇室版」家計簿。衣食住から公務、税金、給与、結婚、私物の購入から趣味、教育費まで、日本人が知らない皇族たちの生活のすべてがわかる本。
内容説明
国民は知らない皇族たちの隠された生活。皇族としての「品位保持」のために、総額で年間約2億7000万円の費用が支出されている。また、女性皇族が結婚する際には、一時金として約1億5000万円が支給される。国民の「税金」を原資に支えられている皇族たちの日々の暮らし、衣食住、生活実態を徹底調査。収入と支出の観点から見た、現代の「皇室生活事典」の決定版。
目次
1章 皇室費1 天皇家の生活を支える「内廷費」
2章 皇室費2 宮家の品位を支える「皇族費」
3章 皇室費3 皇族の公費「宮廷費」
4章 宮内庁費
5章 皇室の財産
6章 眞子さまの「品位ある」生活
付録 皇室典範・皇室経済法・皇室経済法施行法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
11
2020年度の皇室予算(内廷費、皇族費、宮廷費、宮内庁費の合計)は約238億円。これに皇室警察の予算を加えると約325億円。更に他の省庁負担部分を考慮した場合、実質的な皇室予算は年間500億円になると解説されています。(因みに日本の国家予算は100兆円超です。)また、「総体的に見て、皇族の暮らしは上質だが、決して華美ではない」との指摘も。皇族の方の人権(自由)を制約してしまう部分があるのは心苦しい限りですが…個人的にはこのまま象徴天皇制を継続して頂きたいと思います。2021/09/02
Inzaghico (Etsuko Oshita)
11
皇族の方々に支出する費用は税金が原資、というのは知っていたが、国民一人当たりが負担する額は1年間に400円だという。ちょっと意外だった。また、天皇家を支える「内廷費」、宮家を支える「皇族費」、皇族の公費である「宮廷費」の三つに大別されるのを知った。宮廷費の大半が施設や設備を修繕するための「工事費」だというのも意外だった。たしかに皇族のお住まいは一般人の家みたいに壊して更地にして新築するってわけにもいかないから、直し直しして使っていかなければならないし、陵墓の維持費もかかるしねえ。2021/02/14
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
9
イマイチ。タイトルからすると調査が浅い印象。以前、文藝春秋が皇室の支出の内容ついて、整髪料のブランドまで露わにしたことがあったが、そこまで深い内容はなかった。他社既刊で書かれていた程度の情報だと感じた。また、最後が雅子様の婚約に関する記事で締められているのも唐突で、タイトルとチグハグな印象を受けた。2021/02/05
とろりんとう
4
天皇家と皇族の懐事情に迫った内容。内廷費、皇族費、宮廷費、宮内庁費の内容が過去の国会質疑を含めて詳細に説明されている。思っていたよりも現実には質素な内容。殆どの資産が国有化され、且つ資金使用にも承認が必要。生活に制約も多く、象徴としての務めを果たしていくのも大変。誰もができることでは無い。2021/08/16
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