出版社内容情報
服従しない人間は飛ばし、人事権を武器に官僚たちを支配してきた菅義偉首相。「批判はあたらない」を繰り返し続けた官房長官時代の記者会見は、不都合な質問に対し「答えない」「隠す」「論点をずらす」「平気でウソをつく」という「菅話法」の繰り返しだった。学術会議問題で露呈した貧困な説明能力と、不明確な国家ビジョンのルーツを暴く。
内容説明
「それは批判にあたらない」―安倍政権時代、不動の官房長官として政府の立場を語り続けてきた菅義偉首相。数々のスキャンダルを退けてきた「菅話法」の本質が、いま明らかになろうとしている。政権を揺るがした「森友・加計学園問題」や「桜を見る会」疑惑について、時の官房長官が語ってきたことはすべて「虚偽」だったのではないか。言葉を持たぬ首相の「リーダーの資質」を検証する。
目次
序章 言葉なきリーダーの実像
1章 「菅話法」の本質
2章 「桜を見る会」
3章 日本学術会議
4章 森友・加計学園
5章 新型コロナウイルス
付録 菅義偉首相記者会見全文(2020年9月16日、12月4日)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jima
18
序章 言葉なきリーダーの実像/1章「菅話法」の本質/2章 「桜を見る会」/3章 日本学術会議/4章 森友・加計学園/5章 新型コロナウイルス/付録菅義偉首相記者会見全文 どの章も読んでいてホント腹が立ってきた。過去の事として忘れてはいけない。現地抽選のコロナワクチン接種に並ぶ若者の行列のニュースを見ながら、コロナの章で「世界を襲ったコロナ禍は、それぞれの国のトップに立つ人物の本当の実力と資質を浮き彫りにした」に強く同感する。2021/08/30
香菜子(かなこ・Kanako)
15
菅義偉 不都合な官邸会見録。望月 衣塑子先生+特別取材班の著書。言うことをきかない服従しない人間に制裁を加えるなんてあってはならないこと。言うことをきかない服従しない人間に制裁を加える権力者は絶対に許さないという監視活動をするジャーナリストの存在は不可欠。説明責任を果たさない権力者は権力を持つ資格がない。上から目線で頭ごなしに偉そうに一方的に話すなんて最低なこと。不都合な質問に対し「答えない」「隠す」「論点をずらす」「平気でウソをつく」。自分だってそんなことをしているかもしれない。気をつけないと。 2023/06/18
黒頭巾ちゃん
7
学術会議任命問題、もりかけ、桜問題での主な会見録。嘘と響かない言葉を確認できます。ひどいのは、「質問に答えずに言いたいことを言う」安倍と同じ姿勢。現政権の問題を会見録で手軽に確認できます。選挙に行って正しく判断して投票ですね。2021/06/28
ドクシャ
3
メディア対応時のカンペ棒読みなど総理が自分の言葉を持ってないことが分かり、この国の未来に不安を覚えた。国会でのやりとりなどはもはや答弁ではないのではないか。2021/03/20
我門隆星
2
ううん。この内容の薄さは、筆者の責任というよりも、総理にあるまじき小さそうな器の対象によるのではなかろうか。「はい、次のかた、どうぞ」と病院の医師ならば呼びそうである。
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