出版社内容情報
戦後すぐ(1947年)に発表されたカミュの『ペスト(La Peste)』は、新型コロナ肺炎の世界的拡大によって慌てふためく各国政府の対応や地域社会の情勢、人々の行動・心情の変化をまるで予言しているかのようです。作品では、疫病の終焉によって生まれた世界についても描かれており、コロナ禍を経験している私たちが、何を見て、何に気づき、何を思い、何を志向するべきか、そのヒントが強く示唆されているといえます。本書は小説『ペスト』を読み解きくための一冊です。
内容説明
人口20万人の港町オラン。突如として始まったネズミの大量死を不審に思う医師リウーの身の回りで、異常な熱病が相次いで発生する。それは市民を死の恐怖に陥れたペストの嵐の始まりだった!封鎖された街の中で、人々は何を思い、どう振る舞うのか―。突然の不条理がもたらす戸惑い、現実逃避、正義の衝突、政治への不満、互いへの不信感、無力感、心理的分断…。カミュ『ペスト』が教える人間の真の姿。ノーベル賞作家の傑作小説が1時間でわかる!
著者等紹介
小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。哲学者、山口大学国際総合科学部教授。1993年、京都大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。2001年、名古屋市役所に入庁。その後、フリーター生活を経て、2008年、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員などを経て、2019年より現職。専門は公共哲学。「哲学カフェ」を主宰
前山三都里[マエヤマミドリ]
まんが家、イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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美紀ちゃん
森林・米・畑
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
きさらぎ
ひで