出版社内容情報
本書は遠い世界の話ではなく、すぐそこにある子どもたちの「今」を映し出す一冊です。紛争地や貧困地域、災害地をはじめとする世界各地で子どもたちの姿を撮り続けているカメラマン・野澤亘伸氏の豊富な写真をもとに、世界で今なお続いている問題についてデータや事実を記し、やさしく解説。どれだけの子どもたちが、どんな毎日を生きているのか。意外と知らない、この世界を正しく理解するための大事な事実が満載です。
内容説明
なぜ小学校に赤ちゃんが?ゴミの山に住むのにお金がかかる国がある?…写真とデータが語るものがたり。事実を知れば世界はきっと変わる。
目次
1 ブルキナファソ―砂に埋もれゆく国
2 レソト王国―天空の王国で起きていること
3 インド共和国ムンバイの光と影
4 モルドバ共和国―簡単に人が売られる村
5 ナイジェリア連邦共和国―1日1万人が増える都市
6 ソマリア連邦共和国―内戦の傷跡
7 カンボジア王国―豊かさを求めて渡る橋
8 グアテマラ共和国―スペインの血とマヤの血と
著者等紹介
野澤亘伸[ノザワヒロノブ]
1993年より、写真週刊誌『FLASH』の専属カメラマンになる。同誌の年間スクープ賞を3度受賞。フリーとして雑誌表紙、グラビア撮影多数。タレント写真集を約60冊撮影。ノンフィクション『師弟―棋士たち魂の伝承』で第31回将棋ペンクラブ大賞受賞。1968年栃木県生まれ。上智大学法学部法律学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
大人も子供もとても分かりやすい、今の世界を知ることができる一冊です。スポンサーになっているエチオピアの女の子が一時間かけて泉に水をくみに行っています。娘さんが今お風呂場でジャンジャカ使っているお湯も、パッと出る国の方が少ないんだよなあ…。そんなことを考えてほしいな、と思っておいておいたんですが、食いつかず。ちょっと違うアプローチをとってみようかな。2022/02/04
ふじ
22
読みたかった本。元週刊誌記者の写真家が、ユニセフの視察に長年同行し撮影した世界の日常風景。日本にいる身からしたら、衝撃的なこと多々。人身売買、児童労働、HIV孤児、高級住宅街のすぐ脇のスラム街etc。写真が多く分かりやすい言葉で書いてあり、難しい漢字にはルビ付。小学校高学年くらいから手に取れるように、という作り手の配慮を感じ嬉しい。2020/12/14
榊原 香織
19
ユニセフ関連 アフリカのレソト、平均寿命35歳・・2020/09/11
ryo
15
コロナのことが書いてる!と思ったらごく最近の本でした。世界情勢のことまでなかなか頭が及ばないけれど知っているのと知らないのとではきっと違うから読んでよかった。2020/10/29
noko
12
世界のある国の写真がまずあって、質問が出される。その質問はどれも深刻で、考えさせられるものばかり。子供と一緒に読みました。まだ子供の年齢が低いので、女性割礼やエイズなどは、飛ばしたけれど、共に読めるページもありました。かつては湖があったのに、干ばつで土地が乾き、主食の農作物も採れなくなった国。一歳にも満たない赤ちゃんが飲んでいるのは、茶色く濁った衛生的には見えない水。路上生活者。これらの質問は、我が子にも理解できた様子でした。レソトの平均寿命は、個人的にショックが大きかった。私に何ができるのか考えよう。2022/01/19