宝島社新書<br> 新型コロナと貧困女子

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宝島社新書
新型コロナと貧困女子

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784299006301
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新型コロナウイルスの拡大で全国に「緊急事態宣言」が発令された。最も打撃を受けているのが、
風俗、水商売、アダルトビジネスに従事する女性たちだ。
もともと貧困層が多かった地下経済の主役たちは、コロナショックでいったいどんな状況にあるのか。
貧困層の動向をウォッチングし続けてきた中村淳彦氏が、緊急取材。
女子大生風俗嬢、ネカフェ女子、シングルマザーら、貧困女子たちの生の声をレポートする。

内容説明

中国・武漢で発生した新型コロナウイルスが日本の貧困女性たちを地獄に叩き落とした―。日本では10年以上前から女性のカラダやセックスは深刻なデフレを起こしていた。カラダを売っても貧困は解決せず、ギリギリの生活を強いられる女性が膨大に存在している。そんな危機的状況のなかで起こったコロナショックと政府による自粛要請。“貧困の巣窟”ともいえる水商売、風俗業界の惨状を中村淳彦氏が緊急レポートする。

目次

序章 ネオン街の悪夢
第1章 緊急事態宣言下の歌舞伎町
第2章 女子大生の“セックス無間地獄”が始まった
第3章 コロナに殺される熟女たち
第4章 池袋“売春地帯”で生きる
終章 コロナで政府の経済政策は変わるのか

著者等紹介

中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優や風俗などの社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)は第2回Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

『よ♪』

62
コロナ禍に"夜の街"で働く女性のルポ。ホスト通いのお金を稼ぐ女子大生。結婚詐欺の借金返済のために働く女性。上京して生活手段として働く女の子。借金返済の為に風俗嬢といっても、そもそも借金の原因が制度の責任だ。学費の高騰、それをビジネスにする奨学金制度、そんな状況に無理解な"団塊Jr"の親たち。卒業の新しい門出と同時に500万円以上の借金生活のスタート。女性には就職難という壁もある。なんて素晴らしい人生!他に貧困に苦しむ中高年女性の例も紹介される。"夜の街"は彼女らのセーフティネット。壊すなら代替えが必要だ。2020/07/15

パトラッシュ

53
これまで中村氏は、水商売や風俗業界が貧困に落ちた女性にとって最後のネットワークとなっていると訴えてきた。そのシステムが新型コロナによる「自粛」で破壊され、救援の手も届かず死や飢えを覚悟するまで追い詰められた女性の恐るべき実態を生々しく描く。まさに平成地獄絵巻であり、国民をこれほど痛めつけて恥じない日本は後進国どころか生まれたことを後悔する国になり果ててしまった。しかし最後で著者はコロナ禍を受けて、政府が女子大生を売春に誘導するような政策を変えつつあると見る。パンデミックは日本を立ち直らせる契機になるのか。2020/09/01

ころこ

40
「貧困女子」に風俗を連想させる通り、自粛により行き詰った風俗嬢と、そもそも風俗に頼らざるを得なかった女性の社会的な問題の二重構造を描いています。後者は著者の経済観に問題があるといわざるを得ず、この手の文章にありがちな筆の走りが対象を歪めている疑惑を持ちます。現在いわれているような「夜の街」の自粛には、この際に問題を一掃したいという倫理的な欲望が感じられ、生態系になぞらえられるべき社会に対する想像力の貧困さを感じます。むしろ我々は、普段ではみえなかった我々の問題があぶり出されていると考えなければなりません。2020/07/10

謙信公

25
新型コロナで打撃を受けた貧困女子、女子大生風俗嬢、ネカフェ女子、シングルマザーら(かなり特殊な事例もあるが)をレポート。風俗の稼ぎで学費を払う?卒業後には奨学金(実態は学生ローン)返済?何かおかしい。平成以降の新自由主義の施策により、団塊世代は優遇された雇用を守り、娘、孫世代の労働を買い叩いた。そして自己責任論で反省を促しながら、〝最後の救済〟として肉体提供での再分配を行った。生活のために風俗を志願する女性はあとを絶たず、単価は下落、さらに新型コロナでそのセーフティーネットも破壊され、みんな貧しくなった。2024/11/27

カッパ

14
そもそも苦しかったりエキセントリックだったりする。コロナ下で苦しくなる人だっている。繁華街が再分配の場なのはそうかもしれないが1番こんな時に控えられるのか、、、。2021/06/14

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