出版社内容情報
戦後史の闇に光をあてた昭和の大作家・松本清張。『昭和史発掘』や『日本の黒い霧』が描いた未解決事件について、彼の作品における推理を紹介するとともに、証言と資料で「真実」を検証する。下山総裁の死因をめぐり日本中を巻き込む議論が起きた「下山事件」、『八つ墓村』のモチーフとなった「津山事件」、その他「帝銀事件」「三億円事件」ほか、事件の裏側に潜む壮大な陰謀に迫る。
内容説明
戦後日本の闇に迫る『日本の黒い霧』『昭和史発掘』といった名作を残した作家・松本清張。戦前から戦後復興期に起きた数々の未解決事件に挑んだ巨匠の推理を改めて検証する。戦後最大の未解決事件と呼ばれた3億円事件。国鉄総裁の死をめぐり日本中に議論を巻き起こした下山事件。ベルギー人神父による日本人スチュワーデス殺害事件など、清張作品と事実の対比から事件の真相に迫る。
目次
1 3億円事件―『小説・3億円事件』(『水の肌』新潮文庫)
2 「世紀の未解決事件」サイド・ストーリー 刑事・平塚八兵衛はなぜ3億円事件のキーマン「少年S」を「シロ」としたのか
3 下山事件―『下山国鉄総裁謀殺論』(『日本の黒い霧・上』文春文庫)
4 帝銀事件―『帝銀事件の謎』(『日本の黒い霧・下』文春文庫)
5 「もく星号」墜落事件―『「もく星」号遭難事件』(『日本の黒い霧・上』文春文庫)
6 スチュワーデス殺人事件―『黒い福音』(新潮文庫)
7 「津山30人殺し」事件―『闇に駆ける猟銃』(『ミステリーの系譜』中公文庫)
8 別府3億円保険金殺人事件―『疑惑』(文春文庫)
“コラム”「清張語録」
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