教養としての世界宗教史

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784299004734
  • NDC分類 162
  • Cコード C0014

出版社内容情報

ITやAI化が進む現在、もっとも必要なのはそのテクノロジーを駆使する「教養」を身につけることです。本書は現代人にとって必須である世界三大宗教の中身をはじめ、日本人にとって知っておくべき仏教と日本の宗教の流れについて、宗教学者の著者がわかりやすい語り口で解説していきます。世界の宗教の歴史がざっくりわかるとともに、宗教戦争、殺戮の歴史、そしてそれぞれの宗教の死生観などを体系的に学ぶことができる一冊。

内容説明

宗教を語れずして、現代の複雑さは語れない!グローバル人材が多様性を理解するために最低限知っておくべきこと。

目次

はじめに―いま、なぜ世界の宗教を理解する必要があるのか
宗教はいつどのように始まったのか―宗教の起源
ユダヤ教はいかに生まれ、展開したか―一神教の源流
キリスト教はいかに生まれ、展開したか―大迫害から世界宗教へ
イスラム教はいかに生まれ、展開したか―血塗られたイメージの由来
イラン宗教とモンゴル帝国が果たした役割とは―東西宗教の出会い
輪廻からの解脱を説いたバラモン教とは―肉体からの救済を求めて
仏教はいかにして生まれ、展開したか―その成り立ちの謎
ヒンドゥー教はいかにして仏教を駆逐したか―インド宗教の展開
中国の諸宗教はどのように展開したか―民衆の宗教需要と仏教
ヒンドゥー教と仏教はアジア諸国にいかに伝播したか―東南アジアでの展開
日本では諸宗教はどのように展開したのか―混ざり合う神道と仏教

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャー

12
身の回りにある最近の物語には、宗教的な逸話が取り入れられていたことに今更ながらに気付く。聴き慣れない単語や言葉は、おおよそ神話や宗教的な物語をベースに考えられていたと再認識することが出来た。それらの言葉が用いられた理由を意識しながら物事に触れると、文脈の意図を少し踏み込んで知ることが出来そうであると感じた。 教義の成り立ちや地政学的な背景を知ることで、意味の理解を深めることが出来た。テーマ自体が重いが、大変内容が濃く重厚な本で、専門的な用語を思い出しながら流れを追うのに自分には荷が重かったかもしれない。2020/08/22

ベランダ

11
パラパラ読み。歴史の知識が少ないため、ちょっと難しかった。歴史知識に少しずつなじみ中。最近で言うと科学、技術の発達や長寿化・情報化・コロナなどにより、宗教の分布や内容も激変している。いろいろ過渡期で不安が高まっているのでスピに依存する人が増えるのもわかる。目に見えないエネルギー=神秘をどう捉えるかは健康に関わる。「見える人」からの情報や教えをみんなで信じる⇒自分で選ぶ・・・と変わるので自分が大事だなと思う。2021/09/23

金吾

11
主要な宗教の概要がわかる本です。コンパクトで読みやすかったです。日本の宗教的特異性を考えさせられたように思いました。2020/09/05

3
著者は、現代社会で宗教の役割が消滅しつつあることを憂う。確かに現役世代は、死をあまり意識しないし、宗教よりも科学を優先する傾向が強いので、宗教をそれ程必要としないだろう。けど高齢者世代は、死や来世について考える機会が増えるから、宗教が必要なんではないか。とりわけ高齢化社会に突入している日本では、宗教は今後益々重要な役割を果たすようになっていく。それに近代が終焉し「新しい中世」が始まるこれからの時代において、宗教の重要性は増すことはあっても減ることはないだろう。本書はそんな宗教の世界を知るのにもってこい。2020/12/21

しょこ

2
宗教同士がどのように相互に影響し合ったか、特に発祥の地であるインドでの仏教の衰退の流れや、チベット仏教の興りなど単体ではよくわからないことが流れで追えるので非常に勉強になった。2022/07/12

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