宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ
ループ・ループ・ループ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299004215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ

ある朝、僕が目を覚まし、学校へ向かうと
どこか見たことがある光景が繰り返されていた。
もしかして、時間がループしている?
しかし僕にはループを引き起こすような特別な出来事は何もない。
きっと僕は、この“物語"の主人公ではない。
“モブキャラ"として、きっと誰かのループに巻き込まれているのだ。
そう考えた僕は、このループを引き起こす人物を探し始める。
すると、他にもこのループに気づいているクラスメイトたちがいて――。
新感覚の“巻き込まれ"ループ・ミステリー。

内容説明

昨日と同じ光景が繰り返される学校で、俺は時間がループしていることに気づく。しかし、俺にはループを引き起こすような出来事に心当たりがない。きっと俺は、この“物語”の主人公ではなく、“モブキャラ”として誰かのループに巻き込まれているのだ。そう考えた俺は、このループの原因となっている人物を探しはじめた。すると、他にもこのループに気づいた生徒たちが俺の前に現れて―。

著者等紹介

桐山徹也[キリヤマテツヤ]
1971年生まれ。埼玉県出身。日本大学藝術学部文芸学科卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、2017年に『愚者のスプーンは曲がる』(宝島社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

94
最近のSFはタイムトラベルではなく、ループものが多いようだ。ミステリにも応用できるからだろう。その中で新しい試みを提示するのは大変なはずだが、パターン崩しのために先の予想もつかないというのが、なかなかすばらしい着想。最大の驚きは171ページ。なるほどこの作品はミステリだったんだと思い知らされる。ネタバレはできないが、見事に意表を突かれた! 良かった。ストーリーがドロドロしていないし、友情+αはありがちかもしれないが、学園ものとして爽やかな終わり方をしていることに好感が持てる。2020/09/24

さっこ

69
軽い青春SFミステリで面白かった。ある日、「今日」が「昨日」と同じ日で、時間がループしていることに気づいた郁郎。ある条件でループは起こり、ループに気づいた仲間が増えてくる。仲間たちと築かれていく信頼や友情が爽やかで暖かい。繰り返しの一日の中で微妙に変わっていくことを見つけたとき、ループの原因と過去の同級生の自殺や連続殺人事件の真相が見えてくる。切ない真相だったけれど、展開はテンポも良く、クスクスと笑わせてくれる文章もライトで良かった。登場人物のキャラがみんな可愛い。2021/05/28

cinos

63
ループ物って外れないような。同じ日が繰り返すけど、だんだん同じ日が繰り返すことに気づいた仲間が増えていくのが新しい。青春ミステリとしてよくできている。玉尾さんのラストの気づきにぞくっとした。最後の一文、感動した。絶対おすすめ!2020/07/13

よっち

60
ある朝目を覚まし学校へ向かうと、どこか見たことがある光景が繰り返されていたことを自覚する郁郎。誰かのループに巻き込まれていると考えた彼が、ループを引き起こす人物を探し始める巻き込まれループミステリ。ループを引き起こしている原因は誰か。周囲を助け出すたびにループに巻き込まれる人が増えて、協力して解決しようとするもののなかなかループは終わらなくて、テンポよく進む展開の中で見えてくる事情と、過去に起きた二つの事件の真相は何とも切なかったですが、ループを繰り返す中で育まれていった彼らの絆はなかなか良かったですね。2020/06/15

hundredpink

53
同じ日を何度も繰り返すループ物の新基軸。このループの主人公は俺じゃない、俺は巻きこまれているだけのモブキャラだ。2020/08/05

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