宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ
ガラッパの謎―引きこもり作家のミステリ取材ファイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299003515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

本屋大賞実行委員会理事・内田剛氏絶賛! 「謎が謎を呼ぶスピーディーな展開に息を呑み、ページをめくる手が止まらなくなった」。

「隠れキリシタン」の新説に挑むために、「引きこもり」なのに九州へ取材旅行に出掛けることになった石田水瀬と徳川大樹。
ヨッカブイ、妖怪、ユダヤ教、一向宗、河童(かっぱ)と山童(やまわろ)、たらおさ……次々に出てくる謎、謎、謎。
そして、“河童の手”の秘密が歴史の常識を覆す!
2020年、第18回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品。

内容説明

「引きこもり」作家として活躍する石田水瀬と幼馴染の徳川大樹。「隠れキリシタン」の新説に挑むため、「引きこもり」なのに、なんとか取材にやってきたが、調査は思わぬ方向へと広がってゆく。キリシタン大名、河童の一種「ヨッカブイ」、さらには「妖怪」「ユダヤ教」「一向宗」…。「河童の手」、山に入り山童となる河童。次から次に繋がっていく謎。彼らは歴史の常識を覆す新説に辿り着けるのか。

著者等紹介

久真瀬敏也[クマセトシヤ]
東京都清瀬市出身。山形大学理学部に入学後、北海道大学法学部に編入学・卒業し、新潟大学大学院実務法学研究科を修了。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『ガラッパの謎―引きこもり作家のミステリ取材ファイル』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

56
読後は頭の中がごちゃごちゃになった一冊でした。元々、歴史には苦手感があって、登場人物の推理過程での歴史上の人物や出来事に対して、とても話についていくという状態では無かったですね。でも、推理によって研究者の偉い先生の学説に盾突いていく若者の新説推理旅行の行動力は、大変面白くてページを捲るスピードは速い方でしたね。そして、3人の若者の今後の関係性が非常に気がかりとなってしまった読後で、三角関係にならなきゃ良いなと勝手に妄想しちゃいました。歴史に造詣が深い方には、とても良い読書タイムになるのではないでしょうか。2022/10/19

よっち

49
大学の准教授によって否定されてしまった後輩の祖父の信仰。史学科の大学生・徳川大樹と幼馴染の引きこもり作家・石田水瀬が「隠れキリシタン」の新説に挑むため九州へ取材旅行に向かう歴史ミステリ。過去の因縁から歴史にこだわりがある幼馴染コンビが、大樹の後輩と一緒に九州の各地を取材して、ヨッカブイや河童、宣教師や当時の大名や事件、同じように禁止された一向宗、ユダヤ教まで絡めて推論を重ねてゆく展開はなかなか面白かったですけど、これだけやったら何らかの成果があると良かったかも。確かに歴史はロマンではあるんですけど(苦笑)2020/07/23

坂城 弥生

41
隠れキリシタンの謎にせまる物語。2023/04/18

ぽろん

36
隠れキリシタンから河童 、八幡神社、製鉄。次々と興味深いワードが出てきた。何だか分かったような分からないような。でも、信仰は、自分の心が決めるもの。おじいさんは、そっとしてあげて欲しい。2020/08/23

geshi

30
K社の歴史ミステリシリーズの後追いかと思いきや、歴史の謎のみにフォーカスを当てていて差別化できている。しかしアレと比べて登場人物の若さもあいまってライト寄りで浅く感じてしまった。ウェットに情が出るシーンがここまで多用されると読者の心が離れてしまう。隠れキリシタンと河童伝説を絡め、まつろわぬ民の歴史にたたら製鉄も加えて練り上げられた新説は面白いし、文献主義で常識主義の憎らしい教授に対して現地の生活を元にした根拠が決め手になる構図は良いから、バシッと決まれば爽快感あったんだけどなぁ。2020/07/06

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