宝島社文庫 このミス大賞<br> そして、ユリコは一人になった

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宝島社文庫 このミス大賞
そして、ユリコは一人になった

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299002211
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第18回『このミステリーがすごい! 』大賞、U-NEXT・カンテレ賞受賞作! 私立百合ヶ原高校には奇妙な伝説がある。代々、ユリコという名を持つ生徒は「ユリコ様」として絶対的な権力を持ち、彼女に逆らう者には必ず不幸が訪れるという。ただしユリコ様になれるのは一人だけ。ユリコが複数人いた場合、彼女たちにも不幸が起こり、一人だけに淘汰される。図らずもユリコ様候補となった新入生・矢坂百合子は伝説を聞いて戸惑うが、才色兼備の親友・美月になだめられ、単なるオカルトと思い込もうとする。しかしその矢先、ユリコの名を持つ生徒が一人、屋上から転落死した。そして、それを契機としてユリコが次々と殺されていく――。誰が彼女たちを殺したのか、ユリコ様とは何なのか。学校の伝説を隠れ蓑にして、人々の悪意が、恐るべき殺戮劇を繰り広げる!

内容説明

百合ヶ原高校には「ユリコ様伝説」がある。ユリコという名を持つ生徒は超常的な力で守られ、逆らう者には不幸が訪れる。ただしユリコ様になれるのは一人だけ。ユリコが二人以上いた場合、彼女たちも不幸な目にあって転校や退学をし、一人だけが残る。新入生の百合子は伝説を聞いて怯えるが、親友の美月に単なるオカルトだとなだめられる。しかし、ユリコという名の生徒が屋上から転落し―。第18回『このミステリーがすごい!』大賞U‐NEXT・カンテレ賞受賞作。

著者等紹介

貴戸湊太[キドソウタ]
1989年、兵庫県生まれ。神戸大学文学部卒業。第18回『このミステリーがすごい!』大賞U‐NEXT・カンテレ賞を受賞し、『そして、ユリコは一人になった』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sayuri

126
第18回『このミステリーがすごい! 大賞』、U-NEXT・カンテレ賞受賞作品。デビュー作品にしてリーダビリティが高く最後の1頁まで面白かった。主人公は私立百合ヶ原高校に入学した矢坂百合子。この高校には「ユリコ様伝説」があり、ユリコという名を持つ生徒は超常的な力で守られるが、ユリコが二人以上いた場合は一人だけに淘汰されて行く。その伝説をなぞる様に不可解な出来事が続く。真相が気になり読み進めると途中である事に気が付くのだが、明かされた真実以上に驚きの結末が待っていて終盤の怒涛の展開にやられた。タイトルに頷く。2020/03/10

ma-bo

91
このミステリーがすごい!大賞のU-NEXT‣カンテレ賞受賞作。「ユリコ様伝説」がある私立百合ヶ丘高校が舞台の学園ミステリー。途中ミスリードかなって分かる所があり犯人が読める感じだけど、展開が二転三転し最後にタイトルの本当の意味が…2023/05/01

麦ちゃんの下僕

89
第18回「このミス大賞」でU-NEXT・カンテレ賞を受賞したものの、最終選考には残らなかった作品…ということで、甘く見ていました(笑) 2段階の解決編は読み応えがありますが、実際のところ実行犯も黒幕もわかりやすいですし、使われている叙述トリックも先日読んだ某作品と同じですし(笑)…確かに映像向きのストーリーではあるものの、ミステリー初心者向けかなぁ~あれ?綺麗に纏まったのにまだエピローグがあるの?と余裕をかましていたら…やられました!この作品の全てが、このエピローグに向けた“伏線”に過ぎなかったとは…!2020/04/16

ポップノア♪@介護奮闘中。

81
百合ヶ原高校に入学した矢坂百合子。名前が「ゆりこ」と言うだけで、学校を裏で操ることができるユリコ様の座争奪戦に巻き込まれて行く。現ユリコ様の3年生⋅筒見友里子からは敵対視され、他の候補者が怪死する中、親友の美月は文化祭の演劇に「ユリコ様伝説」を提案する…。ダークな雰囲気と文化祭のクライマックス等、恩田陸さんの名作「六番目の小夜子」を彷彿させます。オカルトチックな要素を匂わせつつも、結末には納得させられ数々の伏線に驚かされました。更に予想外のエピローグにも。警察も一目置く程聡明な美月は好きだったんだけどな。2021/03/28

いたろう

81
このミス大賞で、U-NEXT・カンテレ賞を受賞した作品。百合ヶ原高校に伝わるユリコ様伝説。それは、学校で一人だけ、ユリコという名前の女子が、ユリコ様になって、逆らう者に不幸をもたらす神のような存在になるというもの。2人以上のユリコ(漢字は何でも可)がいた場合、何故か転校、退学になり、1人だけが残るのだという。そんな伝説を知らずに入学した百合子は、3年の現ユリコ様、筒見友里子に敵視され、一方で他の1年生のユリコが、次々不幸に襲われる。伝説は本当なのか。終盤の二転三転の展開、そしてタイトルの本当の意味が秀逸。2020/03/17

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