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出版社内容情報
これまでのデジタル革命は、検索、コミュニケーション、業務プロセスなど、主に「画面の中の情報」を最適化してきました。しかし、世界のGDPの約9割は依然として製造や物流など、物理世界の経済活動から生まれています。生成AIの登場によってデジタル空間の効率化が一段と加速するなか、次の巨大な成長余地として資本が向かっているのは、この残された9割の市場、すなわち物理世界(フィジカルエコノミー)を自律化・知能化する「フィジカルAI」です。画面の中で完結していたAIが「身体」を獲得し、労働や産業の構造を根底から書き換えようとする最前線を、現役のベンチャーキャピタリストの視点から鮮明に描き出します。
「本書は、フィジカルAI をめぐる技術、産業、投資機会を、ビジネスパーソンや個人投資家の視点から読み解くための入門書です。ロボット基盤モデル、エッジ半導体、ヒューマノイド、RaaS、現場データのモート、産業別の応用、日本企業の勝ち筋まで、いま押さえておくべき論点をできるだけわかりやすく整理しました」(本書「プロローグ」より)
【目次】
● Prologue 知能が「身体」を持つ時代へ
Part 1 変革の潮流
なぜ今、物理世界に知能が必要なのか
001 デジタルからフィジカルへ:
AIが「画面」を飛び出すのは経済的な必然
002 フィジカルAIの定義:
本質は「考える」ことではなく「動く」こと
003 100兆円市場の幕開け:
労働供給の制約を突破する巨大産業
004 「生成フィジカルAI」の衝撃:
シミュレーションがロボット開発を加速する
005 米中ビッグテックの資金移動:
巨大資本がハードウェアへ向かう理由
006 AIエージェントの次が物理世界になる理由:
AIは「答える」から「実行する」段階へ
007 デジタルデータの枯渇と転換:
物理世界のデータがもたらす21世紀の「レアアース」
008 半導体とインフラの戦略的価値:
フィジカルAI時代における次世代覇者の条件
009 無人化がもたらす『自律型経済』:
人が介在しない価値創出の幕開け
010 「停滞の30年」を救う鍵:
供給不足を突破する日本の成長戦略
Column プロのVCが見るフィジカルAI企業の評価基準
Part 2 アーキテクチャの全貌
フィジカルAIを形作る「脳」と「体」
011 バリューチェーンと技術スタック:
フィジカルAIの産業構造と技術基盤
012 ロボット基盤モデルとシミュレーション:
フィジカルAIの競争力を決める「学習ループ」
013 エッジ半導体:
次世代チップが牽引するエッジ革新
014 VLAモデル:
ロボットを「専用機」から「汎用機」へ
015 ワールドモデル:
実世界の物理法則を理解し、未来を予測する
016 データ収集とトレーニング手法:
Isaac Simに代表されるシミュレーション技術
017 センサーフュージョン:
触覚・視覚がAIに「経験」を与える仕組み
018 アクチュエーターとQDDモーター:
身体能力を左右する物理的制約
019 ネットワークインフラ:
リアルタイム制御に不可欠な超高速通信網
020 垂直統合 vs 水平分業:
テスラが選んだ「すべてを自社で作る」戦略
021 ルールメイキングの主導権争い:
国際標準は「誰のルール」で動くのか
Column 現場実装の「ラストワンマイル」に潜む価値
Part 3



