出版社内容情報
森の中にひょこっと現れるきのこ。
そのかさの下では、地球の物質循環を支える大仕事が進んでいます。
きのこは「分解者(ぶんかいしゃ)」とよばれる生きものです。
植物や動物の死がい、落ち葉などの有機物を分解し、無機物へと変え、土へ戻します。
このはたらきがあるからこそ、生態系では「分解」と「合成」のサイクルが保たれ、新しい命が生まれ続けるのです。
本書では、きのこの本体である「菌糸(きんし)」の広がりや、「菌根菌」「腐生菌」などの生活タイプのちがいを、断面図や模式図等でわかりやすく図解します。
地面の下で栄養がどのように移動しているのか、分解のしくみはどうなっているのかを、ビジュアル中心で理解できる構成です。
見えない場所で進む分解のドラマを、科学の目でのぞいてみましょう。
きのこを見る目が、きっと変わる一冊です。
【目次】
■1章 きのこってどんな生き物?
ふしぎな生き物・きのこ
きのこは、「菌類」だ!
きのこのからだ
菌糸のしくみは?
きのこの「タネ」・胞子
コラム フェアリーリングって?
きのこの一生① 担子菌類の場合
きのこの一生② 子のう菌類の場合
コラム 地球でいちばん大きな生物
■2章 森を掃除するきのこ
●樹木を食べるきのこ①
●樹木を食べるきのこ②
ナラタケ
タモギタケ
スギヒラタケ
アラゲキクラゲ
ゴムタケ
樹木を食べるきのこカタログ①
シイタケ
コラム 栽培シイタケの暮らし
八百屋さんのきのこカタログ
カンゾウタケ
ヤマブシタケ
ヒトクチタケ
コフキサルノコシカケ
樹木を食べるきのこカタログ②
ツキヨタケ
●落ち葉や枝を食べるきのこ
モリノカレバタケ
ハナオチバタケ
サクラタケ
スギエダタケ
コラム 葉っぱの中の陣取り合戦
落ち葉や枝を食べるきのこカタログ
森のあぶないきのこカタログ①
●実や花を食べるきのこ
ツバキキンカクチャワンタケ
キツネノワン・キツネノヤリ
ウスキブナノミタケ
実や花を食べるきのこカタログ
●森の地下であれこれを食べるきのこ
ブナノモリツエタケ
タマチョレイタケ
森で地下のあれこれを食べるきのこカタログ
コラム 長い時間をかけて木材を食べるキリノミタケ
■3章 畑や草地などを掃除するきのこ
●畑や草地に発生するきのこ
ホコリタケ
ヒトヨタケ
ハタケチャダイゴケ
スッポンタケ
キヌガサタケ
アミガサタケ
オオチャワンタケ
オニフスベ
ニオウシメジ
コラム きのこの胞子散布作戦
畑や草地で見られるきのこカタログ
ワライタケ
●砂浜に発生するきのこ
コラム きのこ栽培の父・森本彦三郎
■4章 森のトイレあとや死体あとの後始末をするきのこ
●ふんを食べるきのこ
ウシグソヒトヨタケの仲間
コラム ふんが土にかえるまで
●トイレあとや死体あとの、後始末をするきのこ
アカヒダワカフサタケ
内容説明
「くらし」を知ることで、きのこの生態がとてもよくわかる。きのこたちが語る楽しいイラストで、内容がしみじみと理解できる。そもそも「菌類」って?こんな元祖大疑問の調べ学習にもぴったり。子ども向けなのに、超ディープ!大人も子どもも楽しめる。
目次
1章 きのこって、どんな生き物?
2章 森を掃除するきのこ
3章 畑や草地などを掃除するきのこ
4章 森のトイレあとや死体あとの後始末をするきのこ
5章 樹木とともに生きるきのこ
6章 生き物に寄生して生きるきのこ
著者等紹介
吹春俊光[フキハルトシミツ]
1959年福岡県生まれ。京都大学農学部卒業、農学博士。1987年から準備室をへて千葉県立中央博物館に2025年まで勤務。1996~2022年京都大学総合人間学部非常勤講師など。博物館では菌類(きのこ)を担当し、動物の死体や糞と深い関係をもつ変わった生態のきのこを調べてきた
清水洋美[シミズヒロミ]
出版社勤務後、フリーランスの編集者・ライターとして自然科学関連の児童書を中心に、企画・編集・執筆を幅広く行っている
いずもりよう[イズモリヨウ]
1971年東京生まれ。信州大学理学部生物学科を卒業後、出版社勤務を経て2004年よりフリーのイラストレーターとして活動を開始。あらゆる生物を「ちゃんと可愛いデフォルメ」で表現、児童書から一般書、研究者のアウトリーチまで幅広く手がける
大作晃一[オオサクコウイチ]
千葉県生まれ。自然写真家。深度合成なども駆使し、きのこや植物などを被写体として美しい自然写真を撮影している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



