出版社内容情報
レガシーシステムのクラウド移行とモダナイゼーションは、2025年問題を控え、日本企業にとって喫緊の課題です。しかし、多くの企業がスムーズな移行を実現できていない現状があります。長年にわたりウォーターフォール型の開発手法でレガシーシステムを構築・保守してきたため、クラウドネイティブなアーキテクチャ、アジャイル開発、DevOpsといった、モダナイゼーションに不可欠なスキルセットを持つ人材が不足していることが原因です。結果として、既存システムをクラウド上にそのまま移行する「リフトアンドシフト」が主流となり、真のモダナイゼーションによるメリットを享受できていません。リフトアンドシフトは短期的なコスト削減には有効ですが、長期的に見るとクラウドのメリットを最大限に活かせず、かえってコスト増につながる可能性もあります。単なる「リフトアンドシフト」では真のモダナイゼーションは達成できず、ビジネスアジリティの向上やDX推進の足枷となる可能性もあるため、この問題への対策が急務です。
本書はユーザー企業のプロジェクトマネージャー/情シス担当者を対象に、レガシーシステムの移行戦略を下記の観点から解説します。
・モダン技術を活用した、移行リスクを軽減するサーバーレス段階移行戦術/戦略
・生成AI/モダン技術を活用した、移行リスクを軽減するスモールスタートクラウド移行戦略
クラウド移行戦略に必要な7R(リロケート、リホスト、リプラットフォーム、リファクタリング/リアーキテクチャ、リパーチェス、リタイア、リテイン)の解説だけでなく、自社のクラウド移行計画に適しているのはどの手法なのかという判断基準について解説し、移行コストの削減を目指します。
【目次】
第1章 AI内製化とコスト最適化がもたらすクラウド移行の新境地
1.1 本書を執筆した背景と目的
1.2 生成AI×AWSで実現するクラウド移行におけるセキュリティの重要性
第2章 AWSの7R戦略×生成AI
2.1 7R戦略の前提を確認
2.2 AIによるクラウド移行DX
2.3 7Rを超えるAI活用策
第3章 生成AIが実現するクラウド移行の新たな地平
3.1 AIアシスタントが変革する移行プロジェクトの現場
3.2 Difyプラットフォームを活用した知識の民主化
3.3 エンタープライズ向けセキュアな実装アーキテクチャ
3.4 主要AIアシスタントの移行支援機能比較
3.5 導入効果の定量化と成功事例
第4章 AIによるクラウド運用自動化
4.1 クラウド移行におけるコスト課題の現実
4.2 AIが実現する次世代のリソース最適化
4.3 サードパーティソリューションによる高度な最適化
4.4 AIドリブンな移行自動化の革新
4.5 AIチャットボットとダッシュボードによる進捗管理
4.6 コスト最適化の実践的アプローチ
4.7 今後の展望と準備すべきこと
第5章 COBOL&VB6からの大脱出
5.1 AIが拓くレガシーコード変換の新時代
5.2 モダナイゼーションを加速するAIコーディングアシスタント
5.3 プロセス全体を革新するAI活用の実践
5.4 AIによる内製化推進とコスト構造の変革
5.5 Difyで作る! 自社専用のAI開発支援環境
第6章 AIOps実践ガイド
6.1 継続的な改善を支える組織と仕組みづくり
6.2 AWSネイティブサービスで実現するAIOpsの実践
6.3 オープンソースLLM基盤「Dify」のAIOpsへの応用
6.4 AIOpsによる内製化とコスト構造の変革
6.5 AIOpsが実現する次世代IT運用
6.6 安全なAI活用のためのガバナンス
6.7 AIによる継続的なコスト最適化戦略
6.8 スモールスタートで開始するAIOps
第7章 Dify×AWS実装ガイド
7.1 Dify:AIアプリ開発を民主化する LLMOpsプラットフォーム
7.2 Amazon Bedrock:エンタープライズ向け生成AIサービス
7.3 DifyとAmazon Bedrockのシームレスな連携
7.4 自社内AIプラットフォーム導入のベストプラクティス
7.5 生成AIがもたらす移行プロジェクトの変革
第8章 外部依存からの脱却
8.1 組織変革と人材育成
8.2 ベンダーロックインを回避す
内容説明
本書が提唱するのは、「生成AI」と「AWS」を戦略的に組み合わせた、自社主導のクラウド移行アプローチです。生成AIの支援を「判断」と「実行」の両面で最大限に活用します。「判断」の支援として、既存システムの情報をAIに分析させ、各システムに最適な移行戦略を客観的に評価する手法を解説します。「実行」の支援として、AIによるコード変換やリファクタリング、失われた設計書のソースコードからの再構築といった具体的な手法を紹介します。さらに、オープンソースのAIプラットフォーム「Dify」とAWSの「Amazon Bedrock」を組み合わせて、自社専用のAIアシスタントを構築する方法も詳しく解説します。このAIアシスタントは、社内のナレッジベースと連携し、移行プロジェクトに特化した支援を24時間365日提供してくれる存在となります。
目次
第1章 AI内製化とコスト最適化がもたらすクラウド移行の新境地
第2章 AWSの7R戦略×生成AI
第3章 生成AIが実現するクラウド移行の新たな地平
第4章 AIによるクラウド運用自動化
第5章 COBOL&VB6からの大脱出
第6章 AIOps実践ガイド
第7章 Dify×AWS実装ガイド
第8章 外部依存からの脱却
第9章 DX加速の最前線
著者等紹介
益子竜与志[マシコタツヨシ]
20歳でフリーランスエンジニアとしてキャリアをスタートし、高い技術力とビジネスへの広い視野が評価され、21歳という若さでWeb制作企業の技術責任者に就任。複数のITベンチャーにて技術責任者・経営企画を歴任し、事業戦略とプロダクト成長を主導してきた。23歳の時にサーバーレス技術と出会い、従来の開発におけるパラダイムシフトになると確信。「最新技術の価値を大衆化する」をミッションに掲げ、2017年にRagate株式会社(ラーゲイト)を創業した。2023年に「FAWS Rising Star Partner of the Year-Japan」を受賞し、2025年にAWS上位認定であるアドバンスドティア認定を取得。代表益子自らも「AWS Top Engineers 2024(Service)」を受賞するなど、社会的に評価される企業へと成長を遂げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



