出版社内容情報
本書は業界知識をオールカラー&図解でわかりやすく解説する「図解即戦力」シリーズの旅行業界篇です。
旅行業界は2020年のコロナショックで売り上げが9割減少するなど大きな打撃を受けましたが、コロナウイルス流行の世界的な終息や全国旅行支援の後押しを受けるなどの影響で徐々に業績が回復しつつあります。政府はインバウンド数の目標を当初の2,000万人から4,000万人に押し上げるなど、旅行需要は右肩上がりに上っていくと予想されており、旅行業界はコロナを切り抜けつつあると言えるでしょう。
一方で、コロナを挟んで旅行者のニーズは大きく変化を遂げており、旅行業界は新しい旅行需要にも応えていきつつ、従来型の旅行にも対応する必要にも迫られています。現在は、従来型の旅行からポストコロナ時代のライフスタイルに合わせたニューツーリズムへの過渡期と言えるでしょう。
そうした状況を踏まえ、本書はアフターコロナの旅行業界の現状と今後の動向をこの1冊でわかりやすく解説します。具体的には、旅行業界の基本的な知識から法令、業種と職種、業界・企業研究、インバウンド・マーケティングなど幅広いトピックを取り上げます。観光学研究のトップを走る2名の先生が、新しい旅行業界の形をわかりやすく、かつ詳しく解説します。
【目次】
■Chapter1 旅行業界の最新状況
1 世界の国際観光の動向と観光の重要性
2 ポストコロナにおける日本の旅行市場
3 日本経済の成長エンジンになるインバウンド
4 回復途上にあるアウトバウンドの動向
5 ビジネスモデルを変革するOTAとダイナミックパッケージ
6 市場を牽引するインフルエンサーとデジタルマーケティング
7 新風を巻き起こすトラベルテックの動向
8 コロナ禍で普及したバーチャルツアーのゆくえ
9 行先より目的が重視されるテーマ旅行が人気
10 旅行業界の新たな柱として期待されるMICE事業
11 ディズニー参入で脚光を浴びるクルーズ旅行の期待と課題
12 交流人口の創出と地域振興ビジネス
13 増加する地域限定旅行業者と着地型観光の動き
14 コロナを契機とした大手旅行会社の多角化の動き
コラム1:「観光は平和へのパスポート」と旅行業の役割
■Chapter2 旅行業界の基礎知識
1 旅の三要素:「アゴ」「アシ」「マクラ」と旅行業者
2 旅行会社の業態による分類
3 旅行商品の造成から卸売までを行うホールセラー
4 旅行商品の販売を担うリテーラー
5 旅行業界の市場規模とその特徴
6 旅行会社の扱う旅行商品:企画旅行と手配旅行
7 旅行会社が旅行計画を作成・実施する「企画旅行」
8 旅行会社が旅行者の代理で手配する「手配旅行」
9 日本の旅行業の歴史
10 国内・海外・訪日旅行者数の推移から見る旅行のトレンド
11 コロナショックによる旅行業界への影響
コラム2:「旅行」と「観光」の違いとは?
■Chapter3 旅行業界に関わる法律と政策
1 旅行業者の活動を定める旅行業法
2 旅行業の登録制度と種類
3 旅行業の登録手続きと要件
4 標準旅行業約款による旅行契約
5 企画旅行における旅程保証と特別補償規定
6 日本における観光振興を掲げた観光立国推進基本法
7 観光立国推進基本法に基づく観光立国推進基本計画
8 地域振興を推進する観光圏整備法と観光地域づくり法人(DMO)
9 多様化する宿泊業を規定する旅館業法と民泊法
10 時代の変化に合わせた規制緩和策(ガイド規制、送迎規制)
コラム3:広がる宿泊税と求められる経済効果の可視化
■Chapter4 旅行業界のビジネスモデルと商品
1 手数料が旅行会社の主な収入源
2 「旅行」という形のない商品の特性
3 旅行商品の企画の流れ
4 意外に知られていない旅行商品の流通
5 個人旅行と団体旅
内容説明
業界志望者必携!ポストコロナで激変した業界の最新常識。旅行DXからニューツーリズム、企業研究まで、業界の必須知識をまるごと理解!!
目次
1 旅行業界の最新状況
2 旅行業界の基礎知識
3 旅行業界にかかわる法律と政策
4 旅行業界のビジネスモデルと商品
5 旅行業界の仕事と働き方
6 旅行業界の企業研究
7 ネット専業の旅行会社(OTA)の企業研究
8 旅行業界のインバウンドマーケティング
9 旅行業界が抱える課題と未来動向
付章



