出版社内容情報
Amazonがサービスを開始した2012年当初、出版市場の1割にも満たなかった電子書籍市場は、今や4割を占めるまでに成長しました。電子コミック市場だけでも、2027年には現在の紙版書籍の市場を上回るようになるともいわれています。本書は、成長著しい電子コミックビジネスの現状と将来性について解説したものです。旧来の出版事業と異なり、電子コミックは再販制度に囚われることなく価格設定ができます。また、流通にコストもかからず在庫を持つこともなく、シームレスかつグローバルに展開することも可能なビジネスです。この10年で出版社発のポータルサイトだけではなく、SNSアプリ、投稿サイト、プラットフォームなど、オンラインでボーンデジタルのコミックが生まれヒットしています。スマートフォンでの読書に対応して大量に電子化された既存のコミックも、読み放題などのサブスクのサービスに拍車をかけています。韓国発の縦スクロールカラーコミックなどビジュアル表現の方法も多様になり、今後はAIによる多言語翻訳など、技術革新が期待されています。本書は電子コミックビジネスの現状が俯瞰できる1冊です。
【目次】
CHAPTER1 電子コミックが担う出版ビジネスの夜明け
SECTION01 電子コミック元年
出版市場を大きく変えた電子コミックの躍進
SECTION02 コマ読みからページ単位へ
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?(1)スマートフォンとの親和性
SECTION03 再版制度との関係
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?(2)電子コミックの特性
SECTION04 新規参入者のビジネスモデル
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?(3)IT系企業の新しいビジネスモデル
SECTION05 スクロール操作との親和性
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?(4)韓国発の縦スクロール漫画の登場
SECTION06 出版業界の構造的問題
デジタル社会に対応できず構造の変化に取り残された出版業界
SECTION07 知的財産の活用
大手出版社はコミックや小説をIPビジネスとして展開
SECTION08 老舗出版社の動向
電子コミック市場へ本格参入する老舗出版社
SECTION09 課題への取り組み
電子コミックにおけるSTOP! 海賊版
Column 電子書籍に所有権はありません
CHAPTER2 どんな電子コミックサービスがあるか?
SECTION01 電子コミックサービスの分類
電子コミックサービスは「アプリ」と「ウェブ」の2つ
SECTION02 サービス分類(1)
顧客アカウントを持つ「プラットフォーム型総合書店」
SECTION03 サービス分類(2)
電子書籍のみを売る本屋さん「独立系電子書籍サービス」
SECTION04 サービス分類(3)
コミック雑誌の機能をデジタルで再構築した「出版社系サービス」
SECTION05 サービス分類(4)
余っているポイントを電子コミックに使う「ポイント経済圏サービス」
SECTION06 サービス分類⑤
スキマ時間をコミックに使わせた「アプリ型サービス」
SECTION07 サービス分類⑥
老舗電子書店が強みを発揮する「ガラケー時代からのサービス」
SECTION08 サービス分類⑦
電子コミックサービスと親和性の高い「動画配信サービス」との連携
SECTION09 ウェブサイト
サービス提供側から見るウェブ版の重要性
SECTION10 競合と今後の展開
エンタメの時間も電子書籍サービスも右肩上がり
Column 「どこが一番おトクですか?」と聞かれたら……
CHAPTER3 電子コミックビジネスの多様な販売戦略
SECTION01 リピーター獲得4つのフェーズ