出版社内容情報
本書は、日本に生息する全てのサンショウウオの種を網羅し、貴重な生態写真と詳細な解説でその多様性と魅力を伝える本格図譜です。
小型サンショウウオの希少種にも焦点を当て、筆者自身の観察記録や研究を交えながら、酵素蛋白やミトコンドリアDNA解析を用いた新種記載や分類研究の進展についても詳述。
生態写真では、自然のなかでの暮らしているシーンはもちろん、卵から幼生、成体の姿も収めているので、種の特徴が視覚的にも楽しめます。
愛好家や研究者はもちろん、一般の観察者にも親しめる内容になっているので、サンショウウオの魅力を深く知るとともに、その多様性についても考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
ぜひ一度手にとって見てください。
目次
第1章 両生類について(脊椎動物のなかの両生類;両生類の進化 ほか)
第2章 サンショウウオについて(有尾類現生種の多様性と分類;サンショウウオの形態(器官系) ほか)
第3章 日本産サンショウウオ・イモリ図鑑(オオサンショウウオ;チュウゴクオオサンショウウオ ほか)
第4章 両生類の置かれた現状とサンショウウオの保全(両生類の置かれた現状;国内の有尾類の状況)
著者等紹介
松井正文[マツイマサフミ]
1950年長野県上田市生まれ。京都大学理学博士、京都大学名誉教授、日本爬虫両棲類学会名誉会員。東アジア、東南アジア産の両生類の進化の歴史を探るとともに、その保全に取り組んできた。国内では小型サンショウウオ類の系統進化を、国外ではマレーシア、タイ熱帯雨林を中心にカエル類の多様性を調べている
関慎太郎[セキシンタロウ]
1972年兵庫県神戸市生まれ。自然写真家。びわこベース代表。日本両棲類研究所・展示飼育部長。これまで滋賀県立琵琶湖博物館や京都水族館のオープニングに携わり、オオサンショウウオや小型サンショウウオなど両生類をたくさんの方に知ってもらう機会を作った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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