出版社内容情報
「古生物」を履歴書的に紹介する、今までにない図鑑の登場です。
アノマロカリス、ダンクルオステウス、ティラノサウルス。
以前は恐竜ばかり注目された古生物も、時代に応じて研究が進み、さまざまな人気古生物が生まれつつあります。
そんな「古生物」の“研究の歴史”を図解するのが『古生物のりれきしょ』です。
今では広く知られるようになった古生物も、発見されて研究が進み、世に公開されるまでには、いろいろなドラマがありました。
たとえばアノマロカリス。
アノマロカリス自身が初めて見つかったのは、実は19世紀。
そこからいろいろな経緯・研究を経て、現在の姿に至るまでにかかった時間は約130年。
130年かかった裏側には、いろいろなドラマが隠されていたりします。
そうしたドラマを、イラストを交えながら分かりやすく解説。
「最初の発見はこんな感じだったんだ」
「発見当時は、こんな風な生物と考えられていたのか」
「戦後のドサクサで、化石が行方不明になっていたんだ」
などなど、古生物が世に知られるまでのドラマをひとつずつ紐解きつつ、最新の見地における古生物の正体を紹介していきます。
図鑑を見るだけではわからない、古生物に隠された裏の世界。
その世界を覗きながら、古生物に秘められたドラマをお楽しみください。
内容説明
化石を手がかりに推理を重ねる。古生物研究の面白さがわかる。少しずつ判明する古生物の正体。研究とは何かを教えてくれる。漢字にはすべてルビ付き。文章がとっても読みやすい。子ども向けなのに超ディープ。なので子どもも大人も楽しめる!
目次
序章(古生物ってなに?;履歴に注目!古生物は研究史が面白い ほか)
第1章 古生代(生命史上初の“覇者” アノマロカリス;業界騒然の五つ眼生物 オパビニア ほか)
第2章 中生代(旅するウミユリ セイロクリヌス;恐竜時代の長大なカキ コンボウガキ ほか)
第3章 新生代(防御は最大の武器!? タカハシホタテ;謎多き日本の奇獣 デスモスチルス ほか)
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
サイエンスライター。オフィスジオパレオント代表。日本地質学会員。日本古生物学会員。日本文藝家協会員。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士(理学)を取得(専門は、地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て、2012年より現職。2019年にサイエンスライターとして史上初の日本古生物学会貢献賞を受賞。古生物に関する著作多数
土屋香[ツチヤカオリ]
茨城県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士(理学)を取得(専門は地質学・古生物学)。古生物を中心にイラストを描く。化石や古生物に関する知識を生かし、インターネットショップ「恐竜・化石グッズの専門店ふぉっしる」で、化石や、制作したイラストをプリントした古生物関連グッズを販売している
芝原暁彦[シバハラアキヒコ]
古生物学者。博士(理学)。地球科学可視化技術研究所所長。福井県立大学客員教授。大学時代に福井県の恐竜発掘に参加し、その後は北太平洋で微化石の調査を行う。筑波大学で博士号を取得後は、(国研)産業技術総合研究所の地質標本館で地球科学の可視化技術に関する研究に従事。2016年に「地球科学可視化技術研究所」を設立。「未来の博物館」を創出するための研究を続けている。2019年より恐竜学研究所(福井県立大学)の客員教授を、2021から同大学の客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。