出版社内容情報
本書は、著者が1993年から約30年間経験してきたAPI仕様の作成、2003年から20年間経験してきたテストファースト開発/テスト駆動開発の知見をまとめたものであり、一般的なソフトウェア開発者が習得することが容易ではない事柄を、本書を通して学び、実践してもらうことを目的としています。
本書が提唱する「API仕様ファースト開発」はWebサービスにおける大域的なテスト駆動開発の実現に必要なものであり、また、API仕様ファースト開発を実現するにはテスト駆動開発が必要です。API仕様ファースト開発とテスト駆動開発は、いわば車の両輪のような関係にあります。
本書では、ソフトウェアテストの変遷とWebサービスにおけるAPI仕様の関連を説明したうえで、API仕様とはどうあるべきか、API仕様に何を書くべきかについて説明します。具体例としてはgRPCを取り上げます。第4章で紹介するAPI仕様ファースト開発という開発プロセスは、筆者が日々実践していることですが、多くのソフトウェアエンジニアが実践できていないことです。そのために必要なE2Eテストフレームワーク、さらには、API仕様がきちんと書かれていないために生まれる技術負債の返済方法なども紹介します。
内容説明
サービス品質と開発スピードをともに向上させる。テストの変遷、優れたAPI仕様、gRPCにおけるAPI仕様、E2Eテストフレームワーク、Go言語による実装、API仕様の技術的負債の返済。長年のソフトウェア開発経験が生み出した新提案。
目次
第1章 ソフトウェアテストの変遷
第2章 API仕様
第3章 gRPCにおけるAPI仕様の書き方
第4章 API仕様ファースト開発
第5章 E2Eテストフレームワークの構築
第6章 API仕様の技術的負債の返済
第7章 Go言語によるE2Eテストフレームワークの実装