出版社内容情報
ロングセラー『シェルスクリプト基本リファレンス』の改訂第4版。
シェルスクリプトの知識は、プログラマにとって長く役立つ知識です。本書では、複数のプラットフォームにも対応できる移植性の高いシェルスクリプト作成を考慮しながら、基本から丁寧に解説。
本書では最新(執筆時点)のLinux/Ubuntu、FreeaBSD、Solarisに加え、組み込み分野等で注目度の高いBusyBoxもサポート。そして、第4版では新たにzsh&dashにも対応し、全収録スクリプトの動作確認、さらにはWindows(WSL2)とmacOS環境のbashにおけるテストも行い、さらなる移植性の高さを追求。しかし、この真意は移植性自体の確保ではなく、そこから見えてくるであろうUnix系統で受け継がれるOS&シェル環境の歴史や構造への着目にあります。そんな版を重ねたからこそ実現する、パワーアップした1冊をお届けします。
内容説明
シェルスクリプトは、作業効率アップのために使用できる普段使いの言語です。たとえば、カレントディレクトリの複数ファイルにまとめて処理を施したい、所定のオプションを付けてコマンドを起動したいといった状況はよくあります。シェルスクリプトを知っていれば、いつもの処理を実行するツールがすぐに簡単に作れます。本書では、LinuxやmacOSの標準シェルやWindows10以降使用可能になったbashを軸にしつつ、シェルスクリプトの移植性を考慮した解説を行います。Ubuntu/bash/zsh/dash、FreeBSD/sh、Solaris/sh、BusyBox/sh、さらにはWindows、macOSで動作確認を行い、対応状況をアイコン表示し、記述時のポイントやサンプルコードも豊富に盛り込みました。シェルスクリプトに対する深い理解につながる「基本」を凝縮し、技術力向上をサポートする1冊です。
目次
シェル&シェルスクリプトの基礎知識
シェルスクリプト入門
シェルスクリプトの基本事項
シェル文法の循環構造
複合コマンド
組み込みコマンド1
組み込みコマンド2
パラメータ
パラメータ展開
クォートとコマンド置換
各種展開
リダイレクト
よく使う外部コマンド
配列
シェルスクリプトのノウハウ&定石
Appendix サンプルスクリプト