出版社内容情報
3D仮想空間・デジタルツインの普及がもたらす新たなものづくりとエコシステムの創生―――
本書では製造業の中でも重厚長大な石油化学工業におけるプラント設備の保全業務に焦点を当てます。
機密性が高く差別化の源泉ともなる高度な技術と、旧態依然とした働き方が混在する業界の未来を、世界中のプラント3Dマップ化に着手している日揮グループ・ブラウンリバース株式会社と、産業の安全規制のトレンドを仕掛けるストラトジックPSM研究会を創設した著者らが解説します。
「ファストデジタルツイン」が業界に必要とされる理由・蓋然性、業界内の実践者が語るプラントDXの在り方、デジタルツイン社会を目指す業界リーダーたちの取り組み、といった石油化学工業におけるDXの現在地がわかります。
内容説明
実践者が語るプラントDXの在り方とは―デジタル社会を目指す業界リーダーたちの取組みとは―製造業の中でも重厚長大な製造設備の保全業務に焦点を当て、高度な技術と旧態依然とした働き方が混在する閉鎖的な業界をファストデジタルツインが切り拓くDXの未来。3D仮想空間の普及がもたらす新たなものづくりと循環型市場の創造。
目次
第1章 第二次産業は、高度経済成長期から何が変わったのか
第2章 日本の製造業とDX
第3章 重厚長大なプロジェクトタスクを紐解く
第4章 業界の変革に挑むリーダーたち
第5章 石油化学工業の当たり前をちゃぶ台返し
第6章 設備保全のデジタルツインからものづくりを変えていく
第7章 仮想空間と共にある世界に備えよ
第8章 特別対談:プロセス安全管理(PSM)を仮想空間で考える
著者等紹介
金丸剛久[カナマルタケヒサ]
日揮グループブラウンリバース株式会社代表取締役CEO。1971年埼玉県岩槻市生まれ。1997年東京工業大学院環境物理工学修了後、日揮(株)に入社。原油処理施設からLNGプラントにわたるプロセス設計に20余年、海外エンジニアリング会社とのJV中心にEPCプロジェクトのプロセスリードを歴任。大規模更新プロジェクト参画をきっかけに重厚長大な設備の維持管理の難しさを目の当たりにし、O&Mスマート化事業開発に着手。統合型スマート保全プログラム「INTEGNANCE(インテグナンス)」構想を実現すべく、2022年ブラウンリバース(株)を立ち上げ、代表取締役に就任
田邊雅幸[タナベマサユキ]
横浜国立大学IMS客員准教授/ストラトジックPSM研究会代表。1973年千葉県八千代市生まれ。1998年横浜国立大学博士課程前期を修了後、大手エンジニアリング会社に25年間勤務し国内外の化学プラント、原子力関連設備の設備設計プロジェクトのプロセス安全マネージャーを経験、また2017年から国内事業者向けのプロセスセーフティマネジメント導入コンサルティングを実施している。勤務の傍ら2011年に横浜国立大学にて博士課程後期を修了、2013年から講師としてプロセス安全に関する講義を担当、2016年から横浜国立大学IAS客員准教授(現IMS客員准教授)。リストに選出される。2020年からリスクベースアプローチによるプロセス安全マネジメントシステムの社会実装に関する産官字研究会の代表を務める(ストラトジックPSM研究会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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