内容説明
大学改革が進む今、教育の「質」が求められている。その「質」をどう評価し、保証すればよいのか。その難題に独自のアプローチで挑戦した茨城大学。試行錯誤を重ねながら行き着いたのは、データの「弱い活用」とボトムアップの課題解決。茨大型教育マネジメントの全貌をここに。
目次
第1章 茨城大学「教育の質保証」システム構築の物語(大学の教育は誰のもの?―大学評価の歴史と茨城大学型マネジメントの萌芽;全学の教育目標をつくる―「何もしない大学」を変えたディプロマ・ポリシー;「教育の質保証」とは何か―学修データと大学運営;質保証の現場と物語の力―データの「弱い活用」とコミュニケーション;教育の成果はどう現れたか、そして未来へ―実現した「チーム茨大」が目指すもの)
第2章 実践編 内部質保証システムはこうつくる―組織的・継続的な教育マネジメントへの提言(「困りごとがない」現場こそが困りごと;学生の自己評価は学修の位置情報;ボトムアップが全体最適への流れをつくる;学生の授業評価は判断理由が重要;データはコミュニケーション・ツール ほか)
著者等紹介
太田寛行[オオタヒロユキ]
茨城大学学長。1954年東京生まれ。1982年、東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了(農学博士)。専門分野は土壌肥料学、微生物生態学で、岡山大学歯学部助教授などを経て、1997年に茨城大学農学部助教授、2002年に茨城大学農学部教授、2010年に茨城大学農学部長・大学院農学研究科長、2014年に茨城大学副学長(大学戦略・IR)を歴任し、2016年4月より茨城大学理事・副学長(教育統括)を務めた。2020年4月より現職
嶌田敏行[シマダトシユキ]
茨城大学全学教育機構教授。1973年生まれ、栃木県出身。2003年4月に金沢大学大学院自然科学研究科地球環境科学専攻博士後期課程を単位取得退学し、茨城大学総務部総務課に文部科学事務官(一般係員)として着任。専門は、水文地形学、古環境復元。2005年3月からは評価室(Office of Institutional Research)の専任教員として評価業務とIR業務に従事する。2016年8月から全学教育機構総合教育企画部門に異動し、質保証(IE)を中心に、IRおよびアセスメント関連業務を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。