出版社内容情報
変化の激しい今の時代、これまでの経験則だけでビジネスにおける重要な決定を下すことは難しくなってきました。そんなときに使われるのがデータ分析です。仮説を立て、データを活用して検証することで、カンや経験だけではない根拠にもとづいて意思決定をすることができます。
スマートフォン、IoTなどの普及により、企業はあらゆるデータを取得することができるようになりました。そんな中で、データの取得はエンジニアだけの仕事ではなくなってきています。ほしいデータをそのつどエンジニアに依頼していると時間がかかります。ビジネスパーソンがデータ分析力を身につけ、自らデータの収集、検証を行うことで、素早い意思決定が可能になります。こういった背景から、データ分析力で汎用的に使えるSQLを学ぶ必要性も高まっています。
本書では、データ分析のためのSQLという観点から、実務として活用できる必要最低限の知識をまとめます。到達目標は以下のとおりです。
・ビジネスパーソンとしてデータ分析に必要なSQLの構文について理解できる
・他の人が書いたSQL、もしくは自分が過去に書いたSQLを参考にして、ほしいデータを抽出することができる
あえて難しい内容まで踏み込まないことで、SQL初心者でも挫折することなく、最後まで読み進めることができる本を目指します。
以下は、本書で扱う内容です。
・エンジニアとしてではなくビジネスパーソンとしてデータ分析に必要なSQLの知識
・SQLの読み解きができる能力を身につける
本書はただ読み進めるだけでなく、自分のPCにSQLを実行できる環境を構築し、ハンズオンで学びます。DBは、比較的導入が簡単なSQLite(DB Browser for SQLite)を使用します。自身のPCで実際にSQLを実行し、どんな結果が返ってくるのか確認しながら進めることで、ただの知識としてではなく、実務として使えるようなスキルが身につきます。
内容説明
すばやい意思決定のためのデータ集計スキルが身につく。ゼロからハンズオンで学ぶSQL。明日から仕事で使える基礎知識。
目次
第1章 ビッグデータ時代を生き抜くためのビジネススキル「SQL」
第2章 SQL実行のための準備
第3章 大量のデータから必要なデータを取得する―SELECT/LIMIT/ORDER BY
第4章 複数のデータを集約して1つにまとめる―集約関数/GROUP BY/DISTINCT
第5章 さまざまな条件でデータを取得する―WHERE/HAVING
第6章 複数のテーブルを「横」に結合する―JOIN
第7章 複数のテーブルを「縦」に結合する―UNION
第8章 条件に合わせて分類をする―CASE
第9章 複数のクエリを組み合わせる―サブクエリ/WITH
著者等紹介
高橋光[タカハシヒカル]
青山学院大学経営システム工学科卒業。2011年に新卒でヤフー株式会社に入社し、Webエンジニアとしてサービスの開発、運用、企画、提案、など幅広くサービスに貢献。またHadoopやTeradataを利用したデータ分析やTableauを使った可視化など、データを活用してサービスを成長させる仕組みを導入するなどデータ分析に関わる業務も担当。2016年からは株式会社イーブックイニシアティブジャパンに出向し、社内でデータサイエンスグループを立ち上げグループマネジャー(部長)として社内のデータ活用を促進。マーケティング施策の効果検証、事業分析、プロダクトのABテストなどデータを活用した意思決定に貢献。チームメンバーのSQLスキルアップや社内全体でのSQL勉強会などのデータ活用スキルアップ活動なども行い、組織全体をデータドリブンにする活動を実施。2021年から外資系コンサルティング企業に入社し、SQLを使ったデータ分析などデータを活用したマーケティング支援を実施。また複業としてプロバスケットボールリーグ(Bリーグ)のクラブチームで、マーケティングストラテジストとしてデータ分析のサポートを行ったり、その他複数社でSQLを活用したデータ分析のサポート経験あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。