出版社内容情報
IPCCの1.5℃目標など、近年、地球環境にまつわるさまざまな気候問題が表面化してきました。
私たちの周りをとりまく環境では、どのようなことが起きているのか? どうして今、気候変動が問題となっているのか?
温室効果ガスの大半をしめるCO2の増加によって、化石燃料の使用の見直し、多発するようになった豪雨や海水面の上昇によってもたらされる深刻な災害など、世界や日本が取り組まなければならない課題は山積しています。
本書ではその課題がどんなものかがわかるよう、最新のIPCC第6次評価報告書をもとに、全面的に内容を見直しました。
何が問題で、どう取り組まなければならないのか、地球を取り巻く環境のさまざまな事象をイラストや図表を交えてやさしく解説します。
内容説明
気候変動を引き起こす地球環境の変化と現状。地球の一員として自然を守り、よりよい環境を作り、持続可能な社会にするための秘策がこの一冊でわかる!
目次
第1章 環境問題の基本
第2章 エネルギー・物質の循環
第3章 地球温暖化
第4章 自然環境の改変と汚染
第5章 自然環境と生物多様性
第6章 都市化と環境問題
第7章 地球環境をよくするためのしくみと行動
著者等紹介
西岡秀三[ニシオカシュウゾウ]
公益財団法人地球環境戦略研究機関参与。工学博士。1939年東京生まれ。国立環境研究所勤務、東京工業大学教授、慶應義塾大学教授、国立環境研究所理事、地球環境戦略研究機関気候政策プロジェクトリーダ、を経て現職。専門は環境システム学、環境政策学、地球環境学。1988年よりIPCCなどで、気候変化影響や気候安定化対策シナリオ研究に従事。環境省地球環境研究計画「2050年温室効果ガス削減シナリオ研究」のリーダー、および文部科学省気候予測モデル「革新プログラム」共同研究総括を務めた
宮崎忠國[ミヤザキタダクニ]
有限会社コンサルトエム代表取締役。元東京農業大学教授。理学博士。1942年東京都生まれ。1974年環境省国立公害研究所(現、環境庁国立環境研究所)研究員。1988年主任研究員。1995年国立環境研究所地球環境研究センター研究管理官。1997年山梨県環境科学研究所部長。2002年副所長。2004年東京農業大学教授。リモートセンシングを用いた自然環境モニタリング、特に、熱帯林、砂漠化、サンゴ礁の研究や森林、緑地の評価研究などを行った
村野健太郎[ムラノケンタロウ]
京都大学地球環境学堂研究員。元法政大学教授。理学博士。1946年鹿児島市生まれ。1975年東京大学大学院理学系研究科化学博士課程修了。1976年環境庁国立公害研究所大気環境部入所研究員。1990年国立環境研究所(改称)地球環境研究グループ酸性雨研究チーム主任研究員。2004年独立行政法人国立環境研究所大気圏環境研究領域酸性雨研究チーム総合研究官。2008年法政大学生命科学部環境応用化学科教授。2018年京都大学地球環境学堂研究員。専門分野は、環境科学、酸性雨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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