出版社内容情報
オイラーの素数の見つけ方は画期的でした.約数の和の漸化式を用いるものだったのです.約数の和が自分自身+1ならばそれは素数です.この漸化式はオイラーの5角数定理によるもので,この定理はガウスやラマヌジャンといった大数学者だけではなく,現代数学にも大きな影響を及ぼしました.本書は,分割数を用いた漸化式,ガウスの3角数,4角数等式などを通して得られるオイラー流の素数の見つけ方などをご紹介します.
目次
序章 素数の不思議な見つけ方
1章 「4平方和」と「奇約数和」の不思議な関係
2章 「分割数」と「約数の和」の不思議な関係
3章 「ガウスの3角数等式・4角数等式」と「ラマヌジャンの分割数等式」
4章 「ヤコビの3重積」と「6角数等式・8角数等式」
5章 もう1つの「多角数等式」
特別寄稿 久保田富雄(著)
著者等紹介
小林吹代[コバヤシフキヨ]
1954年、福井県生まれ。1979年、名古屋大学大学院理学研究科博士課程(前期課程)修了。2014年、介護のため教職を早期退職し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。