出版社内容情報
データが価値を生み出す資源として脚光を浴び、ソフトウェアで手軽にデータ分析ができる時代を迎えました。一般の企業/組織では、機械学習や統計モデリングなどの数理的な理論の活用がはじまっています。
数理モデリングは、さまざまな現象の観測および考察を重ねて得られた発見を抽象的なナレッジに落とし込む手法です。「どんな目的を達成するために」、「どの程度のコストで」、「どんな問題を解くべきか」というような課題に対して、適切な手法でアプローチするための技術が数理モデリングであり、多くのエンジニア、ビジネスマンにとって、今後ますます重要視される知識と言えます。
本書は全7章で構成し、1章では「数理モデルの考え方」をごく単純な例を用いて解説します。続く章では、購買予測、離脱予測、意思決定、オンライン広告、ネットワーク科学、画像解析などの社会実装を通して数理モデリングがもたらす恩恵を解説していきます。数理科学に携わる気鋭のデータサイエンティスト陣による理論解説は、きっとあなたのビジネスを加速させるでしょう。
目次
1章 数理モデリングの基礎
2章 購買予測
3章 離脱予測
4章 資源配分
5章 オンライン広告
6章 社会ネットワーク
7章 画像認識
付録A 統計学の基礎
付録B 予測モデルの評価指標
著者等紹介
水上ひろき[ミズカミヒロキ]
大手家具サプライチェーンの物流事業部・販売管理を経て2015年株式会社サイバーエージェント中途入社。秋葉原ラボにてサブスクリプション型音楽配信サービスにおけるコンテンツ推薦システムの企画・設計・開発・運用を担当。現在はエンタメ企業にてデータ利活用に従事
熊谷雄介[クマガエユウスケ]
2011年日本電信電話株式会社入社。2015年株式会社博報堂入社。研究開発局およびマーケティングテクノロジーセンター所属。機械学習を用いた需要・購買予測、ターゲティング広告配信、広告効果シミュレーション、メディアプランニング、データ融合、コンテンツマーケティングの研究開発および実案件対応に従事
高野雅典[タカノマサノリ]
2009年名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了、博士(情報科学)。2009年株式会社JSOL入社、2011年株式会社サイバーエージェント入社。自社のメディアサービスの分析・計算社会科学研究に従事
藤原晴雄[フジワラハルオ]
2006年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。国内外の金融機関で金融派生商品の開発・計算業務に従事した後、2013年に株式会社博報堂入社。研究開発局およびマーケティングテクノロジーセンター所属。現在はマーケティング領域のデータ解析業務、デジタルテクノロジーを活用した表現技術の研究開発等を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。