出版社内容情報
「暗号」「パスワード」は私達の日常には欠かせない存在です.セキュリティ上のいろいろな脅威から私たちを守ってくれるそれらのアルファベットや数字,記号の組み合わせですが,一体どんなしくみなのでしょうか.実は,中学数学を使って2桁の暗号を作ることができます.本書はその解説から始めます.暗号は,素数(1と自分自身以外に約数をもたない数),素因数分解,ユークリッド互除法などを駆使して作られ,さらに深くなると整数論や楕円曲線論などへと発展していきます.
著者が高校の授業で実際に行った練習問題(手計算、basic利用等)をふんだんに盛り込み,暗号のしくみを読み解いていきます.現在主流であるRSA暗号がどのように生まれたのか,歴史的な背景も振り返ります.
内容説明
私たちの秘密、個人情報を守ってくれるパスワードや暗証番号はいったいどういう仕組みになっているだろうか。中学校の数学レベルからひも解いてみます。
目次
前編 暗号の歴史あれこれ(高校生、ダイヤモンドを盗まれる?!―アトバシュ式暗号;またまた被害に―シーザー式暗号とエニグマ暗号機;上杉謙信、誰思う―ポリュビオス式暗号と日本版ポリュビオス式暗号;お母さんも被害者?―不可能な素因数分解;ユークリッドさん、お母さんを助けて―最大公約数の求め方とユークリッドの互除法)
後編 現代の暗号(RSA暗号を作ってみよう(暗号化)―合同式
RSA暗号を解読してみよう(復号化)―「ふみ」を暗号化、そして小熊先生の恋の行方は
最終問題)
著者等紹介
関根章道[セキネアキミチ]
1956年生まれ。日本大学理工学部数学科卒業。大学時代の専攻は偏微分方程式。アマチュアオーケストラに所属し、年数回ステージに立つ。現在、東京実業高等学校数学科教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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