出版社内容情報
家電メーカーや自動車メーカーでは、組込みLinuxを筆頭に多くのOSS(オープンソースソフトウェア)が利用されていますが、ライセンスの定義は各社によって対応が異なっています。また、IoTによってさらにコンシューマ向け製品にOSSが利用されはじめています。そこで、本書では国内外のシンポジウムでOSSライセンスの取り扱いについて啓蒙する著者が、ソフトウェアライセンスの概念からOSS利用の戦略まで解説します。また、監修者として日本ならびに中国で知的財産取引などを専門とする岩井久美子弁護士が入ります。OSSを扱う開発現場に置いておきたい1冊です。
目次
第1部 基本編―OSSとOSSライセンス(オープンソースソフトウェアの基本;ソフトウェアライセンスの基本;寛容型ライセンスと互恵型ライセンス ほか)
第2部 実務編―ソフトウェア開発とOSS(OSSと構成管理;OSSライセンスと知的財産権;ソフトウェアのサプライチェーン問題 ほか)
第3部 戦略編―OSSイノベーション戦略(新しい技術層の登場―縁の下の力持ち技術層;独自技術のOSS開発;イノベーションとOSS)
著者等紹介
上田理[ウエダサトル]
早稲田大学理工学部前期博士課程修了。以後国内電気機器メーカーにてコンピュータ関連機器の商品企画やマーケティングなどに携わる。2003年初頭より家電機器向けのソフトウェア基盤にOSSを活用する業界横断プロジェクトの立ち上げに携わり現在に至る。所属企業ではOSS戦略立案、エンジニア向け教育なども行っている。LinuxCon、Embedded Linux Conference、Open Compliance Summitなど国際カンファレンスでの発表多数。2017年北東アジアOSS貢献者賞受賞
岩井久美子[イワイクミコ]
弁護士。曾我法律事務所所属。知的財産権を専門とし、海外進出する日本企業への支援を中心に、北京、上海、マニラ、バンコクなどで渉外法務に携わる。2011年から2014年まで特許庁の外郭団体である独立行政法人工業所有権情報研修館へ出向。国家試験知的財産管理技能検定委員。慶應義塾大学法学部法律学科修了、同大学院法務研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kochi
秋
Weapon
あず
よつば