出版社内容情報
何が日産自動車を駄目にしたのか? どうすれば復活できるのか?
取材歴29年の専門記者が、経営危機に陥った真因を分析し
「3つの解決策」と「2つの大胆施策」を提案。
「最後のサバイバルプラン」がここに。
蘇れ、日産自動車!
経営危機に直面した日産自動車。固定費を賄いきれず、2万人の削減と7工場の閉鎖という大規模なリストラに追い込まれた。同社はカルロス・ゴーン氏の時代から何度もリストラを繰り返してきた。イバン・エスピノーサ社長は業績回復を誓うが、販売台数の下方圧力を跳ね返せないままでいる。
日産自動車が復活する上で必須となる真因(問題を引き起こした本当の原因)の分析を行い、解決策の提案を試みたのが本書である。
筆者は、ゴーン氏が「日産リバイバル・プラン」を発表した1999年から同社をウオッチし続けており、自動車業界に限らず製造業全般を広く取材してきた専門記者。培った知見や識者の人脈を生かし、トヨタ自動車をはじめ業績が好調な企業との比較から、日産自動車の衰退の原因に切り込んだ。そして、同社が現在の経営危機から立ち直り、持続的な成長に向かうために必要な解決策を提案した。
具体的には、3つの根本的な解決策(部品メーカーとの連携の再構築、部品種類の削減、売れるクルマづくりへの改革)と、2つの大胆な施策(追浜工場でトヨタ車を造る、ホンダ×日産の経営統合でトヨタに挑む)の提案を行った。
記者歴29年の記者が一切の忖度なく書き記した「最後のサバイバルプラン」である。
【お薦めポイント】
・日産自動車を事例に、企業経営が悪化する根本的な原因が分かります。
・日産自動車の失敗に学ぶことで、経営再建計画(リストラ)を成功させるための条件を理解できます。
・ものづくりにおける「運命共同体」である部品メーカーとの良好な連携をどのように構築すればよいかが分かります。
・固定費を大幅に削減して収益力を高める「部品数マネジメント」の概要を理解できます。
・トヨタ自動車やダイキン工業などヒットメーカーの事例から「売れる製品づくり」の方法が分かります。
・単独での復活以外にも、生き残るための大胆な施策を提案しているため、解決策の発想の幅が広がります。
【目次】
はじめに
第1章 経営危機の真因 ─何が日産を駄目にしたのか─
拡大路線で失敗
「技術だけでは売れない」
「競合企業ばかり見ていた」
「経営戦略を立てられない」
大リストラ策「リ・ニッサン」
アナリストからの厳しい評価
疲弊した部品メーカー
深刻な状況のマレリと河西工業
日産車体は赤字か黒字かの綱渡り
開発設計のコストを下げられるか
技術力を生かせない経営陣
再びホンダとの経営統合という提案
第2章 ゴーン改革を振り返る ─リバイバル・プランの成功─
日本企業のモデルケースとなったリストラ計画
ゴーン氏が語った成功の秘訣
従業員が編み出した解決策
GMとフォードに勝てた理由
第3章 持続なき復活 ─リバイバル・プランの限界─
1 復活の裏に潜む問題 ─部品メーカーとの連携に亀裂─
集中購買の誤算
「他社で得た利益で補てん」
伝わらない危機
2 連携に変調 ─数字を巡り揺らぐ信頼─
日産仕込みの「集中発注」
現実に即さない海外供給の条件
受注権を得たメーカー群が消滅
選ばれたティア2も「負け組」に
不可能なコストテーブル
「格下げ」してでもトヨタ、ホンダへ
「数字を要請し過ぎているかも」
契約にない「設計の一部負担」
スピード追求の犠牲
「日産180」達成の舞台裏
生産台数の下方修正の影響
「ルノーは未達分を補償」
3 混乱の逆流 ─ある部品メーカーの反乱─
日産とティア2との板挟み
部品を介した「意思疎通の遮断」
日産との「時間の管理に差」
計画の途中変更で「現場が混乱」
「チェックされない部品図で加工」
「発注遅れが目立ってきた」
第4章 混乱期への突入 ─頻発した不祥事─
1 完成検査不正が発覚
2回目の立ち入り検査は内部通報から
燃費・排出ガス検査不正が発覚
手を打っても止まらぬ不正
2 墜ちたカリスマ ─ゴーン氏の逮捕─
V字形回復をもたらした「コストカッター」
信賞必罰の人事も自分は例外
「暴君」が日産にもたらしたもの
3 不正報酬の取得で西川氏が辞任
第5章 マレリの破綻 ─頼れるティア1の衰退─
2度も経営破綻
「統合は失敗だった」との声
KKRの誤算
モジュール化の誤算
カルソニックとカンセイの合併の背景
第6章 「日産ネクスト」の失敗 ─未達ばかりの経営計画─
第2のリバイバル・プラン
内田氏の致命的な判断ミス
技術担当役員の話を聞いていたのか
第7章 部品メーカーとの連携の再構築
苦しむ一方の部品メーカー
部品メーカーの本音を聞くべし
「下請けいじめ」の実態を反省すべし
無理やり
内容説明
危機を脱する3つの解決策、2つの大胆施策。蘇れ、日産自動車!専門記者が忖度なく書き下ろす。
目次
第1章 経営危機の真因 何が日産を駄目にしたのか
第2章 ゴーン改革を振り返る リバイバル・プランの成功
第3章 持続なき復活 リバイバル・プランの限界
第4章 混乱期への突入 頻発した不祥事
第5章 マレリの破綻 頼れるティア1の衰退
第6章 「日産ネクスト」の失敗 未達ばかりの経営計画
第7章 部品メーカーとの連携の再構築
第8章 部品種類の削減 「部品数マネジメント」のススメ
第9章 売れるクルマづくりへの改革
第10章 追浜工場でトヨタ車を造る
第11章 ホンダ×日産の経営統合でトヨタに挑む
著者等紹介
近岡裕[チカオカユタカ]
1995年3月早稲田大学理工学部機械工学科卒業、1997年3月早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了。同年4月日経BP入社。日経メカニカル編集、2004年日経ものづくり編集、2014年日経ものづくり副編集長、2018年日経クロステック副編集長などを経て、2021年より日経クロステック編集委員。入社以来、29年間一貫して日本の製造業を強化するための記事を執筆し続けている。日経クロステックおよび日本経済新聞電子版で高ランキング記事を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



