出版社内容情報
「デフォゲの向こう側」を知っているか
動的経路制御の仕組みを徹底解説
今や、家庭内のLAN(Local Area Network)、企業のネットワーク、大学のキャンパスネットワークなど、様々なネットワークがインターネットにつながっている。これらのネットワークはインターネット接続事業者(ISP)と接続し、基本的なルーティング設定をするだけで世界中と通信できる。では、ISPのネットワーク、そしてそのさらに先は一体どうなっているのか――。
自ネットワークの出口に設定する「デフォゲ」の向こう側で行われているのは、「動的経路制御」だ。インターネットの安全・安心な運用に欠かせない、冗長性・可用性を実現するための必須技術である。この技術が不可欠なら、それを理解して運用するネットワークエンジニアもまた不可欠。ところが動的経路制御の技術は企業など組織内の一部担当者間で継承されているだけで、そのような組織に属さないエンジニアは学習のための情報や機会さえ得られない。
本書では、ネットワークの基礎から動的経路制御の仕組みまで図を多用して丁寧に解説する。動的経路制御を学習したい人、ISPのネットワークがどのように設計・運用されているのかを知りたい人、そしてインターネット全体がどのように構成されているのかを知りたい人など、必携の1冊である。
【目次】
第1章 レイヤー2におけるパケット転送の仕組みを学ぶ
第2章 レイヤー3におけるパケット転送の仕組みを学ぶ
第3章 OSPFを学ぶ
第4章 BGPを学ぶ
第5章 動的経路制御の実態を学ぶ
内容説明
ワンランク上のエンジニアを目指そう。「デフォゲの向こう側」の仕組みとは?豊富な図で基礎から無理なく理解できる。
目次
第1章 レイヤー2におけるパケット転送の仕組みを学ぶ(今こそ学ぶ「デフォゲの向こう側」;ネットワークの階層とフレームを知る)
第2章 レイヤー3におけるパケット転送の仕組みを学ぶ(アドレスとテーブルの働きを知る;パケットとフレームの動きを知る;経路制御の優先順位を理解する;経路情報の矛盾を解消する)
第3章 OSPFを学ぶ(ASとOSPFの基本を押さえる;OSPFルーター同士のつながり方を学ぶ;OSPFによる経路制御を理解する)
第4章 BGPを学ぶ(主役級「BGP」の基本を知る;BGPのUPDATEメッセージを理解する;BGPとOSPFを組み合わせる;BGPの経路決定プロセスを理解する)
第5章 動的経路制御の実態を学ぶ(バックボーンネットワークの概要を学ぶ;「マルチアタッチ接続」で冗長性を高める;経路情報の信頼性を高める;ASの隣接関係を知る)
著者等紹介
佐々木伸[ササキシン]
宮城県仙台市出身。株式会社インターネットイニシアティブに在籍。PMP(Project Management Professional)、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士の資格を保有。中学生時代、BASIC言語で自作ゲームを作って遊ぶ。社会人になり、C言語プログラマー、UNIXエンジニア、ネットワークエンジニア、インターネットサービス提供、NOC(Network Operation Center)・バックボーンネットワークの運用・保守、データセンターオペレーター管理者などの業務を経験する。さらにプロジェクトマネジャーとして、多拠点ネットワーク構築プロジェクト、公開Webシステム構築プロジェクト、及び公共入札案件の提案書作成プロジェクトを牽引した。現在は東北・北海道のお客様に向けた提案活動をしながら、ITエンジニアの教育・人材育成に注力。高等専門学校・高等学校のネットワーク教育の技術支援などもしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。