出版社内容情報
働きにくさ、子育てのしにくさを感じる日本人が知っておきたいスウェーデン
「子育てと仕事を両立することなんて本当にできるの?」。そんな疑問に答えるヒントが、スウェーデンにあります。
今でこそ子育てしやすい国として知られるスウェーデンですが、実は30年前は子育てしながら働くための制度は整いつつあるものの「男性が働き、子育ては女性がするもの」という男女の性別分業が根深く残っていました。その姿は現在の日本と通じる部分があるかもしれません。
本書では、スウェーデンの社会が変革してきたプロセスや、現在のスウェーデン人の共働き子育てのスタイルについて、スウェーデンに25年にわたって暮らす日本人データサイエンティストが、自身の子育て経験も交えて解説。そこには、日本人が「無理しすぎず」共働き子育てをする手掛かりがちりばめています。
【目次】
chapter1 スウェーデン人の仕事と子育て、ここがすごい
スウェーデン人が手を抜くところ、時間とお金をかけるところ
本当に残業しないスウェーデン人 17時過ぎにオフィス空っぽの理由
子が発熱… 仕事どうする? スウェーデン、驚きの制度と職場事情
男性の同僚に「育児休業はいつから取るの?」が自然に言える
父親の育休はプラス評価される
多くは1歳半から利用するスウェーデンの保育所
出産から保育所入園までを支えるオープン保育所
スウェーデン流の子育ては子どもにも好影響
chapter2 スウェーデンはどうやって共働き子育てしやすくなったのか
30年前は「今の日本」と似ていたスウェーデン
育休取らなかった男性たちがなぜ変化? スウェーデンで起きた好循環
社長も特別扱いしない スウェーデンの変化の背景にあった慣習
chapter3 スウェーデンに残る課題と日本へのヒント
男性の取得率90%超でも母親に偏っている育休
内容説明
日本人の9割の仕事時間、でも年収は1.2倍。父親の9割が育休を取るから育児の負担を分散。趣味にお金と時間、コテージやボート所有はざら。夕ご飯は冷凍食品ばかりでも日本より断然幸せ。スウェーデン在住のデータサイエンティストが解説。
目次
1 スウェーデンの仕事と子育て、ここがすごい(スウェーデン人が手を抜くところ、時間とお金をかけるところ;本当に残業しないスウェーデン 17時過ぎにオフィス空っぽの理由;子が発熱…仕事どうする?スウェーデン、驚きの制度と職場事情;男性の同僚に「育児休業はいつから取るの?」が自然に言える;父親の育休はプラス評価される;多くは1歳半から利用するスウェーデンの保育所;出産から保育所入園までを支えるオープン保育所;スウェーデン流の子育ては子どもにも好影響)
2 スウェーデンはどうやって共働き子育てしやすくなったのか(30年前は「今の日本」と似ていたスウェーデン;育休取らなかった男性たちがなぜ変化?スウェーデンで起きた好循環;社長も特別扱いしないスウェーデンの変化の背景にあった慣習)
3 スウェーデンに残る課題と日本へのヒント(男性の取得率90%超でも母親に偏っている育休)
著者等紹介
佐藤吉宗[サトウヨシヒロ]
1978年、鳥取県米子市に生まれる。京都大学経済学部に在籍中の2000年、交換留学生としてスウェーデンにわたりウプサラ大学で学ぶ。その後、同国ヨンショーピン大学にて経済学修士号、ヨーテボリ大学にて博士号を取得。さらに、ストックホルム商科大学・欧州日本研究所においてポスドク研究員を務める。18年より、スウェーデンのAIコンサルティング企業Combient MIXにデータサイエンティストとして勤務(同社は後にフィンランドのSilo AIに買収され、さらに米国半導体大手AMDの傘下となる)。在職中は、スカンディナヴィア航空(SAS)やスウェーデンの大手民間銀行SEBにおいて、外部コンサルタントとしてAIモデルの開発および実用化に従事した。25年6月、SEBに移籍し、シニア・データサイエンティストとして現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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