出版社内容情報
国内外の最先端の取り組みを紹介
建設ネイチャーポジティブ時代に向けた実践的ガイド
ネイチャーポジティブ(自然再興)は2030年までに生物多様性の損失を反転させることを掲げた国際目標であり、気候変動対策と並ぶ新たなグローバルアジェンダとして急速に対応が進んでいます。とりわけ建設分野は生物多様性損失要因の約3割を占めるとされ、インフラ整備の在り方そのものが問われています。「建設ネイチャーポジティブ」は、この課題に応答する形で国内外の政策・技術・金融動向を体系的に整理した初の書籍です。日本におけるグリーンインフラの取り組みや河川整備計画への環境定量目標の導入、成果連動型の資金調達手法など最新の展開を紹介するとともに、英国の生物多様性ネットゲイン政策やワイヤ川での官民連携型自然洪水管理など、国際的に先進的な事例を分析しています。さらに、生物多様性クレジットを含むネイチャークレジットの可能性や「国土資本マネジメント」という新概念を提示し、建設産業が直面するリスクとチャンスを多角的に論じています。本書は、政策立案者、実務者、研究者にとって、ネイチャーポジティブ時代の建設・インフラ戦略を構想する上で不可欠なリファレンスとなる他、企業のサステナビリティー部門の方にもお勧めです。
【目次】
Ⅰ部 ネイチャーポジティブに動き出したインフラ整備
1.盛り上がるネイチャーポジティブの実践
2.社会資本整備にビルトインされるグリーンインフラ
3.ネイチャーポジティブを目指す川づくり
4.ネイチャーポジティブに欠かせない金融
Ⅱ部 世界の現状・先端事例~ネイチャーポジティブ先進国、英国を中心として~
5.生物多様性ネットゲイン政策の衝撃
6.官民ブレンドファイナンスによるワイヤ川の自然洪水管理
7.生物多様性クレジットとインフラ整備
Ⅲ部 建設産業はネイチャーポジティブ時代にどう備えるのか
8.ネイチャーポジティブ時代のインフラ整備
9.座談会~2030年の建設ネイチャーポジティブ~
内容説明
国内外の最先端の取り組みを紹介。建設ネイチャーポジティブ時代に向けた実践的ガイド。
目次
1部 ネイチャーポジティブに動き出した日本のインフラ整備(建設産業で盛り上がるネイチャーポジティブ;社会資本整備にビルトインされるグリーンインフラ;ネイチャーポジティブを目指す川づくり;ネイチャーポジティブに欠かせない金融)
2部 世界の現状・先端事例~ネイチャーポジティブ先進国、英国を中心として(生物多様性ネットゲイン政策の衝撃;官民ブレンドファイナンスによるワイヤ川の自然洪水管理;生物多様性クレジットとインフラ整備)
3部 建設産業はネイチャーポジティブ時代にどう備えるのか(ネイチャーポジティブ時代のインフラ整備;座談会~2030年の建設ネイチャーポジティブ)
著者等紹介
中村圭吾[ナカムラケイゴ]
国立研究開発法人土木研究所 流域水環境研究グループ長。島根大学 エスチュアリー研究センター客員教授。1971年三重県紀北町(奇跡の川 銚子川の町)生まれ。92年IAESTE研修員としてノルウェー道路公団に勤務。94年大阪大学工学部土木工学科卒業後、建設省(現在の国土交通省)に入省。土木研究所河川環境研究室、スイス連邦工科大学(EAWAG/ETH)客員研究員、国交省河川計画課課長補佐、福井河川国道事務所長、土木研究所河川生態チーム上席研究員(兼 自然共生研究センター長)、(公財)リバーフロント研究所主席研究員などを経て現職。専門は、河川環境、生態工学。日本を代表する執筆者5000人に選出(現代日本執筆者大事典第5期掲載)。博士(工学)、技術士(建設部門)。対外活動として、グリーンインフラ官民連携プラットフォーム(事務局:国交省)の技術部会長の他、環境省の生物多様性の価値評価に関する検討会、ネイチャーポジティブ経済研究会コアメンバー会議(インフラ・建設等関係)(終了)、グリーンリストに関するワーキンググループ、国交省の地球温暖化防止に貢献するブルーカーボンの役割に関する検討会、土木学会の土木計画学研究委員会・学術小委員会の委員などを務める。環境DNA学会理事、応用生態工学会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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