出版社内容情報
法廷で次々明らかになる、本当にあった怖い話……
◎パパ活なのか、恋なのか? 会社役員が「恋人」と信じた女子高生には「本当の彼氏」がいた
◎泥酔で失った商社内定。入社歓迎会で吐いた「記憶にない暴言」の重過ぎる代償
◎銀行副店長が解雇されたあまりにも些細な理由。洗剤の試供品を持ち帰ったら「窃盗」に?
……積水ハウス「地面師事件」にソフトバンク部長の隠れ副業、有名企業の社員も例外ではなく、私たちの日常は意外に怖い。身につまされて学びになるリーガル・ノンフィクション。日本経済新聞電子版の人気連載を書籍化。
内容説明
パパ活なのか、恋なのか?…泥酔で失った商社内定…銀行副店長が解雇されたあまりにも些細な理由…私たちの日常は意外に怖い。
目次
第1章 会社員たちの転落劇。小さな慢心が悲劇を呼ぶ
第2章 まさか、あの会社で。有名企業のスキャンダル
第3章 平穏な家庭が壊れていく。溶けていくお金に、ご近所トラブル
第4章 会社員はつらいよ。今どき職場の悲喜こもごも
第5章 パパ活なのか、恋なのか。男女のすれ違いが事件になるとき
第6章 秘密資金に粉飾、脱税…闇落ちする経営者たち
第7章 職場であった本当に怖い話。日常に流れる狂気
第8章 SNSの闇。バズリから生まれる誹謗中傷、毀誉褒貶
第9章 若者たちの心に、司法はどこまで迫れるだろうか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
assam2005
17
これが今の日本なのかと思うとゾッとする。私達はこんな未来にしたくて、日々過ごしているというの?理不尽な案件もあるが、自業自得な案件もある。共通するのは、精神的に病んだ思考である、ということか。そんな色に染まりたくないから、そこから逃げる選択をし即退職、という最近の傾向が見えてこなくもない。それ以外にも、地面師、ご近所トラブル、パパ活と本気の勘違い、隠し子発覚、最近の替え玉受験、ユーチューバーのライバル動画封殺等がある。でも、通勤電車で泥酔客からの暴行は労災以外で起訴できなかったのだろうか、と思う。2025/05/18
itokake
15
いろいろな事件を1件5ページでさくさく紹介する本。とばっちりもあれば、粉飾決済などガチの犯罪も。有罪率99%の日本だから鵜呑みにするのは危ない。まず1例目から強くそう感じた。携帯ショップ店頭の「ご自由にお持ちください」という洗剤を持ち帰った銀行員が窃盗罪。営業時間前に持っていった!と携帯ショップから銀行にクレーム。こんなモンスタークレームを真に受けて馬鹿らしい。私だったら、「営業時間前に店頭に置かないようにしたらどうでしょう?」と言うのに。2025/07/02
HERO-TAKA
15
ちょっとしたきっかけで我々が明日巻き込まれるかもしれない事件の経緯と裁判の記録を、事件のジャンル毎に纏めている。元が日経新聞のコーナーということもあり、構成も文章も非常にわかりやすく、冗長にならず纏まっていて、そのおかけで扱う事件数はかなり多い。文末に記者の感想が乗ることもあるが、それほど我が出ていないのも好感が持てた。2025/06/15
FuSa
8
日経新聞に連載されていた裁判傍聴記の書籍化。そう言えば、こんな事件あったなーと記憶の片隅に有ったものもちらほら。2025/04/26
ひねもすのたり
6
本書は日本経済新聞電子版の連載を書籍化したもの。 些細なことから訴訟に発展したケース。 企業が絡んだもの(積水ハウス地面師事件など)などがコンパクトに紹介されています。 印象に残ったのはタイトルにもなっているサラリーマンたちの転落劇。 洗剤の試供品を持ち帰った銀行の副店長が解雇されたケースは「えっ、そんなことで」と思う一方で、業務を遂行するために多少のことは目をつぶったり端折ったりする上昇志向の強い人が陥りがちな事例かなと思ったりもします。★42025/06/16
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