出版社内容情報
なぜトヨタは稼げるのか──その答えがここに
トヨタ自動車の原価マネジメントを体系的に学べる実践書
トヨタの開発・生産・経営を知り尽くす著者が「利益を生む」原価の創り方を伝授!
業績向上に悩む全ての企業にお勧めの1冊!
本書は、トヨタ流「原価マネジメント」の指南書です。原価マネジメントとは、トヨタ自動車が高い収益を生み出すために活用しているQCDのうちのC、すなわちコスト(原価)を低減するためのマネジメントのこと。トヨタ自動車が実践している「利益を生む原価」を創り上げるために必要な考え方や具体的な活動方法を伝授します。
200点を優に超える豊富な図表を用意し、かつ成功事例を盛り込んで、分かりやすく解説しました。仕事のプロセスに沿って体系的に学べるため、実務に生かせます。「本書に書かれた原価マネジメントを実践すれば必ず利益が出る」(著者)。
多くの企業が行っているのは財務会計ですが、これは結果を集計したものにすぎません。原価マネジメントは財務会計とは別物。原価マネジメントは、社員全員が各業務と原価をリンクさせ、各業務の付加価値(原価の低減=利益の創出)を高めるためのマネジメントです。
トヨタ自動車では、全組織と社員の1人ひとりが原価マネジメントに取り組み、みんなで原価低減を進めていきます。この本では、商品企画から開発、設備設計、生産までの一連のものづくりのプロセスにおいて、必要となる原価マネジメントの考え方や具体な進め方を解説しました。
例えば、設計者であれば、開発リーダーが決めた製品企画や原価企画のプロセスを理解した上で、品質や性能を造り込みながら、開発リーダーが設定した原価の枠内に収まるように検討しながら図面を描きます。原価を抑えるために、前後の工程まで考えます。例えば、生産部門から「こうしたら造りやすくて安くなる」という提案があれば、設計者にフィードバックして設計を変えます。このように、常に原価を考えながら図面を作成します。言い換えると、設計しながら原価も計算しているのがトヨタ自動車の方法です。
これに対し、設計者が性能と品質だけを考えて設計し、図面が出来てから原価を計算するという企業もあります。また、多くの場合、経理部は実務から離れており、原価を造り込む活動を行うことはありません。
日経BPの技術系「教科書シリーズ」の15冊目です。事例内容の充実を図り、図版を大きく掲載した「プレミアム教科書」に仕上げました。
内容説明
儲かるマネジメントの全貌を解説。なぜ、トヨタは稼げるのか?利益体質に変える秘密がここに―実務経験36年、トヨタの開発・生産・経営を知り尽くす著者が全製造業向けに「利益を生む原価」の創り方を伝授。
目次
第1章 原価マネジメントの概要
第2章 原価とは
第3章 業務のプロセスと原価の関係
第4章 原価の捉え方
第5章 原価企画(商品企画と製品企画)
第6章 原価計画1:開発設計段階の原価計画
第7章 原価計画2:生産企画・調達企画の原価計画
第8章 原価維持と原価低減(量産開始前後)
第9章 リードタイム分析と改善事例
第10章 企業の人材育成
第11章 企業の改善力の評価:GBM(グローバルベンチマーク)評価
著者等紹介
堀切俊雄[ホリキリトシオ]
豊田エンジニアリング代表取締役。1966年にトヨタ自動車入社以後、約36年にわたって生産技術部、海外生産企画部、海外技術部、GPC、中国部などに在籍。海外では、台湾の国瑞汽車(トヨタの海外工場)の技術部兼製造部部長を務める。定年時は中国主査。同社退職後、トヨタ生産方式などのコンサルティングを手掛ける豊田エンジニアリングを設立し、代表取締役として活躍。2008年に豊田マネージメント研究所を設立。日本はもとより、海外でも積極的に指導を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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