出版社内容情報
世界でEV成長が鈍化する陰で新たな競争が始まった
知られざるDV(デジタルビークル)競争とは?
世界の自動車市場で、電気自動車(EV)販売の鈍化が鮮明になってきました。欧州や米国は割安な中国製EVの進出を阻むべく、高い関税で障壁を築いています。しかし、中国メーカーは既に次の競争を仕掛けています。それが「DV(デジタルビークル)競争」です。
DVは、デジタル技術をフルに活用した次世代の自動車。ソフトウエアやネットワークを駆使し、高度な自動運転技術や大画面のインフォテインメント装備、生成AI(人工知能)を活用した高度なコミュニケーション機能などを実現し、既存の自動車の価値に固執することなく、乗る人に新たな「価値」や「体験」をもたらします。このDV競争を主導するのは伝統的な自動車メーカーではなく、シャオミやファーウェイなどのスマートフォンメーカーや、リ・オート、シャオペンといった新興EVメーカーです。
自動車のDV化は、ガラケーがスマートフォンに取って代わったのに匹敵する革新であり、この技術競争に乗り遅れることは許されません。中国の後を追う日米欧の自動車メーカーも、2025年以降に相次いでDVを商品化する計画です。果たして、日本の完成車メーカーはDV競争に勝ち残ることができるのか――。
##⑪内容紹介(200字バーション)
世界の自動車市場で、電気自動車(EV)販売の鈍化が鮮明になる中、中国メーカーは既に次の競争を仕掛けています。それが「DV(デジタルビークル)競争」です。DVは、デジタル技術を活用した次世代車。乗る人に新たな「価値」や「体験」をもたらします。自動車のDV化は、ガラケーがスマホに取って代わったのに匹敵する革新であり、この技術競争に乗り遅れることは許されません。果たして、日本はDV競争に勝ち残れるのか――。
内容説明
本書では、このデジタル技術をフルに活用して新たな価値を盛り込んだ次世代のクルマを「DV(デジタルビークル)」と呼び、EV競争の勃興と終焉、新たな競争軸としてDVが登場してきた背景、DV競争の最前線、DVを成立させる要素技術、そしてDVが今後どのように自動車業界を変え、人とクルマの関係を変え、社会に変革をもたらすかについて解説していく。(プロローグより)
目次
プロローグ EVからデジタルビークルへ(古臭くなった日本車;「EVだから選ぶ」のではない ほか)
第1章 EV競争の勃興と終焉(EV+PHEVなどが世界の新車販売の10%に;EV化を加速したVWの不正 ほか)
第2章 次の競争軸、デジタルビークルとは(クルマは造らないファーウェイ;これまで追求してきた価値が失われる ほか)
第3章 デジタルビークルが変える自動車産業(限界に達した分散型アーキテクチャー;集中型アーキテクチャーに移行する必然性 ほか)
エピローグ 日本は中国から学ぶ立場になった(中国製EVに対して高い防護壁を築く欧米;中国の戦略輸出商品はPHEVに;DVの競争は始まったばかり)
著者等紹介
鶴原吉郎[ツルハラヨシロウ]
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト。1985年に日経マグロウヒル(現在の日経BP)に入社後、新素材技術誌、機械技術誌を経て、2004年に、日本で初めての自動車エンジニア向け専門誌『日経Automotive Technology』(現在の『日経Automotive』)の創刊に携わる。同年6月の同誌創刊と同時に編集長に就任。2013年12月まで9年9カ月にわたって編集長を務める。2014年3月に日経BPを退社し、2014年5月に自動車技術・産業に関するコンテンツの編集・制作を専門とするオートインサイト株式会社を設立、代表に就任。日経BP総研未来ラボ客員研究員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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