出版社内容情報
薬局において、患者が持参した血液検査や尿検査などの臨床検査結果を薬剤師が目にする機会が増えています。しかし、検査結果の読み解き方や薬学管理への活かし方に関して、苦手意識を抱いている薬剤師は少なくありません。本書では、(1)処方から病態を推論する、(2)必要な検査値を考える、(3)検査値をアセスメントする、(4)医師への提案や薬学的管理を考える――という4つのステップに沿って、臨床現場で検査値を活用するノウハウを、総合診療医である岸田直樹氏が解説します。
岸田氏は、2020年9月号から23年7月号まで、月刊誌「日経ドラッグインフォメーション プレミアム版」(日経DI プレミアム版)で連載していた人気コラム「4つのステップで考えるDr.岸田の検査値の活かし方」でもおなじみのドクターです。
本書では、同連載のエッセンスを取り入れつつ、前述の4つのステップの考え方の他、疾患・病態別に押さえるべき検査値・データの読み方も網羅。臨床検査値に“強く”なりたい薬剤師必読の一冊です。
内容説明
誰も教えてくれなかった検査値の読み解き方。腎機能チェックだけじゃない!もっと検査値を活用したい薬剤師必携の1冊。
目次
1 薬学管理の質が高まる「4つのステップ」(検査値活用のための「4つのステップ」;ステップ1 処方箋から患者の疾患・病態を知る;ステップ2 確認すべき検査値の選び方;ステップ3 検査値はどう評価する?;ステップ4 検査値を活かした管理・指導とは)
2 疾患・病態別、検査値・データの読み方(糖尿病1 血糖コントロールの目標値を把握する―HbA1c;糖尿病2 合併症管理に欠かせない検査値は?― SCr・eGFR・尿中アルブミン・LDL‐C・血圧;糖尿病3 薬剤別、確認すべき検査値はコレ―SCr・eGFR・BUN/SCr比・BNP ほか)
3 カンファレンスで学ぶ検査値の活かし方(80歳男性、鉄剤の処方から推論できることは?;どうする!?自己管理できない糖尿病患者のインスリン療法;多剤併用の心不全患者の減薬ポイントは?)
著者等紹介
岸田直樹[キシダナオキ]
MD、MPH、PhD.Sapporo Medical Academy代表理事、総合診療医・感染症コンサルタント。2002年旭川医科大学卒業、手稲渓仁会病院総合内科・感染症科などを経て14年より現職。17年より北海道科学大学客員教授、22年より東京薬科大学客員教授。23年「上手な医療のかかり方アワード」で厚生労働大臣賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。