出版社内容情報
★想定外を乗り越えるサプライチェーン
★「Just In Time」は終焉、「Just In Case」の時代
サプライチェーンは転換点を迎えている。半導体不足、COVID-19、ウクライナ問題などによって既存のサプライチェーンはずたずたにされ、カーボンニュートラルやESGは企業にこれまでとは違った対応を求めています。サプライチェーンの考え方を抜本的に変える時期に来ていることはわかるのだが、ではどうずればいいのでしょうか。それを示してくれるのが本書です。
従来の考え方は「Just In Time」。計画通りに実行してお客様にお届けするのが当たり前という前提の中で、いかに効率的にできるかが主なテーマでした。しかし現在はそれではうまくいきません。精緻な計画を立案したとしても、想定外の事象により実行できないのが常態化しています。
求められるのは「Just In Case」の発想です。サプライチェーンに影響を与える「状況」を素早くとらえてダイナミックなマネジメントを実施します。「ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント」こそ、求められるSCMです。
本書はSCMの歴史を踏まえたうえで、ダイナミック・サプライチェーン・マネジメントを「SCM 5.0」と位置付け、経営・デジタル・人材面の施策を多角的に解説します。サプライチェーンに関わるビジネスパーソン必携の1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yonowaaru
1
現在関わりある業界でもあり、過去の因縁もあり読ませてもらいました。大枠は賛同ですが、突っ込まれたくないところをうまく隠せていると言いますか、まだ日本でこれを実践するための障壁はもう少しあるように思えた。 が、2022年時点では事例も今ほどはなく先駆的ではあるなぁーと思いました。2025/03/06
Tsubasa-1125
1
仕事に必要な知識を手に入れるため読んだ一冊。 サプライチェーン計画の立案など、意思決定に関連する業務はいまだにExcelを活用したマニュアル業務が多い。バケツリレーは部署や個人でデータが閉じてしまい、サイロ化した個別業務になる SCM改革をする場合、業務領域またぎの組織を新たに作り、その組織にプロジェクト推進と実行責任を持たせることを推奨する。両方の責任を持つからこそ、自分ごととして物事を決定できる 全体最適への取り組みの中で非協力的な部分もあるが、新たな目的を伝え、新たな価値観の醸成が重要である2024/05/18
ゆうちゃん
1
SCMの歴史を理解したうえで、近年の世界情勢を考慮したPDCAが重要。局所的な改革は効率性を阻む要因になりえるので、システム単位で課題を解決する。過去の常識をアップデートする勇気が必要。そのためには幅広い能力備える人材の育成、登用がキー。ボラティリティーが増す不確実な昨今、SCMが武器になるだろう。2023/03/01
horada
0
**2024/03/21
高嶋 真也
0
SCMについてまとめた本。 これまでの歴史、これからのあるべき姿、事例と、実現に向けた課題、最後にSCMの基本も記載されている。2023/09/27
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- 和書
- じじぃは蜜の味