出版社内容情報
【中室牧子氏(『科学的根拠(エビデンス)で子育て』『「学力」の経済学』著者、慶応義塾大学総合政策学部教授)推薦!】
「先延ばしや浪費、過食、ギャンブルなど、一見異なる行動の背後に共通するメカニズムを、最新の行動経済学と豊富なデータで明快に描き出した一冊です。
私たちの「選択のクセ」を理解することは、人生をより豊かにするだけでなく、人々のよりよい選択を支える制度設計を考える上でも大きな示唆を与えてくれます」。
太っている人ほど負債を抱えがち。
喫煙者ほどギャンブルの習慣性が強い。
ついつい食べ過ぎたり、仕事を先延ばししたり、
喫煙やギャンブルの習慣からいつまでも抜けられないーー。
なぜ人は、目先の利益にとらわれるのか。
不幸せを招く行動に共通するメカニズムとは?
私たちはなぜ、目先の利益にとらわれ、長期的には悪い結果しかもたらさない選択をしてしまうのか? どうすれば、「自滅する選択」を避けることができるのか? 賢明なのに愚かな選択をしてしまうのはなぜ?
行動経済学の知見に基づき、「自滅する選択」をめぐる謎を解き明かし、分裂する自分をコントロールするための方法を教えます。後悔をしない人生を送るための「知的な武器」です。
【本書の特色】
○選択や行動のメカニズムをできるだけ理屈づけて説明します。
○できるだけ多様なデータを示すことで、選択バイアスと自滅選択の関係を実証的に浮き彫りにします。
○目先を優先させる双曲割引という選択バイアスが、拒食、吝嗇(けち)、仕事の前倒し、といった過度の節制につながる可能性があることを説明します。
○行動経済学を万能な正解として提示するのではなく、その限界や、研究の「再現可能性」をめぐる議論、課題を含めて相対化し、科学としての誠実な姿を記述するよう努めています。
【目次】
第1章 なぜ太っている人は借金をするのか?――自滅する選択のなぞ
自滅する選択とは何か?
現在と将来を秤にかける
双曲割引――目先にとらわれてブレる
将来の緩い自分を縛る
第2章 せっかちさは変わる:時間割引の行動経済学
異時点間のアノマリー
少額なほど割り引かれる
利益は損失より割り引かれる
合計が小さくても少しずつ改善する方を選ぶ
まとめ
第3章 なぜ不本意な選択をしてしまうのか?:双曲割引のメカニズム
間近になるとせっかちに
矛盾する選択
双曲割引のメカニズム
まとめ
第4章 分裂する自己を自制できるか?:先延ばし・前倒し・コミットメント
分裂する自分をどうコントロールできるか?
過度の禁欲と無節制/「より大きな仕事を」という落とし穴
自縄自縛の利益
「金の卵」の理論
賢明なのに愚かな選択をするのはなぜか?
まとめ
第5章 借金・肥満・ギャンブル:自滅する選択はなぜ生じるのか?
わかっていても入れば使う:ナイーブな消費サイクル
双曲割引と負債行動
肥満とヤセ
ギャンブル・タバコ・酒
まとめ
第6章 自制する智恵と手立て
自滅する選択を避ける手立て
選択を許す介入:良い選択を誘導する
喫煙・肥満・消費者金融:政策に「自制する智恵」を活かす
まとめ



