出版社内容情報
本格ミステリの第一人者による久々のノンシリーズ長編は、青春小説ならぬ、著者初の“白秋”小説。そして、この作品はミステリなのか否か。
人生の曲がり角で、主人公が向かったのは――
還暦過ぎまでミステリ畑で名を馳せた敏腕編集者が、リタイアして南伊豆の海が望めるロッジに移り住む。そこは<得体が知れない小説>でのデビューに立ち合った覆面作家が、ある日忽然と消えた家。あれから9年……不可解な失踪の謎を解くのは、自分の使命――
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
探偵小説歩行者
15
覆面作家失踪の謎。ミステリとは何か。ミステリからどんな要素を抜いたらミステリではなくなるのか。劇的な展開もなく名探偵が快刀乱麻を断つこともなく、ミステリに近づいたりすれ違ったり絶妙な距離感で全身のミステリ細胞がざわめくような感覚で面白かった。謎と真相のしっとりチークダンス。2026/10/08
よるのもち
4
青春小説の対極にある白秋小説。大きな起伏がない物語なのに流れるように読めてしまうのが凄い。作家の「老い」を感じさせるような作品は寂しい気持ちになりがちですが、有栖川先生に限っていえば更に新たなステップを踏み出したような、充足感があります。面白かったです。2026/10/08




