日経プレミアシリーズ<br> インフラ崩壊―老朽化する日本を救う「省インフラ」

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電子版あり

日経プレミアシリーズ
インフラ崩壊―老朽化する日本を救う「省インフラ」

  • ウェブストアに21冊在庫がございます。(2025年12月28日 07時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B40判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784296125364
  • NDC分類 343.7
  • Cコード C1233

出版社内容情報

破裂する水道管、陥没する道路――
危機は今、そこにある。

なぜ事故が続発するのか。
50年前から続く原因を明らかにし、崩壊を食い止める具体策を提案する。

道路、橋、上下水道、市役所、学校などインフラの老朽化が全国で深刻化しており、事故が多発している。
なぜこのような事態になったのか、これから何が起きるのか。そして、どのような対策を打てばいいのか。解決の決め手となる「省インフラ」の具体策を解説する。

<「はじめに」より>
 インフラの共通点は、コンクリート、金属、プラスチック、木材など、もともと寿命が有限の素材で作られている点である。公共施設や橋、水道管などに寿命があることはわかりやすいだろう。土や石でできた道路は寿命が無限に見えるが、路面を舗装しているアスファルトやコンクリートには寿命がある。インフラは時がたてば次第に機能が劣化し、いずれは何らかの障害が発生することになる。

 何年使えるかは、インフラの種類ごとに目安が存在する。水道管は40年、下水道管は50年、橋や建築物は60年、道路舗装のアスファルトやコンクリートは15年である。目安の期限を過ぎてもすぐに壊れて使えなくなるわけではないが、壊れる危険性が増すことは間違いない。逆に、目安の期限が来る前に壊れることも珍しくない。

 どのような障害が発生するかはインフラの種類によって異なる。公共施設(建築物)では倒壊、雨漏りなど、道路はひび割れや陥没、橋りょうは崩落、水道管は破裂や断水が生じる。詳細は、第1章の「放置シナリオ」で紹介する。

 いずれにせよ、インフラ老朽化は国民の生命や生活に甚大な影響を与えかねない問題である。序章で述べる「2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測」は、単なる妄想や脅しではない。十分な対策を速やかに講じない限り、実際にそうなってしまいかねない現実なのである。


【目次】

はじめに

序章 2040年の日本崩壊――衝撃の近未来予測

2040年、日本はインフラが老朽化することにより、社会の基盤が崩壊しかねないという衝撃的な近未来の姿が予測されています。

第1章 インフラ老朽化問題はなぜ起きたのか

まず、インフラ整備の歴史を振り返ることで、現在の問題の本質に迫ります。インフラ老朽化の最初の原因は1970年代に生じました。さらに、1990年代には問題を深刻にする第二の要因が加わります。2000年代以降は、高度成長期に比べて投資が半分程度となったことも影響しています。こうした歴史の転換点が、現状を形作っています。

インフラ投資については、一定額を投資し続ける「投資平準化パターン」、最初に負債で投資してその後負債を減らすパターン、米国のように人類史上最大規模・最速で投資した場合の弊害と、いくつかの型があります。日本はどのパターンに属するのでしょうか。

問題解決のシナリオとしては、放置による事故の多発、負債や増税による消費税の引き上げ、インフラの必要最小限への縮減という3つが考えられます。

第2章 インフラは今どのような状態なのか

現在のインフラには公共施設と土木インフラがあります。公共施設では、たとえば学校の更新費用が必要額の5分の1しかない、福祉・医療施設は民間率が高く、庁舎は人口に対して面積のばらつきが大きい、公営住宅は老朽化や空き家の問題が顕在化しています。

土木インフラについては、道路の整備は1970年代にピークを迎え、橋は修繕予算が不足しています。水道は圧倒的に更新が遅れており、下水道も2040年代には大きな投資負担が予想されています。

公共施設と土木インフラには、それぞれ異なる特徴や課題があります。

第3章 インフラ老朽化問題の解決方法

公共施設と土木インフラには、まったく異なる対策が必要です。公共施設については、必ずしも施設がなくてもサービスの提供は可能であり、老朽化問題への「標準メニュー」も存在します。

機能を維持しながら、施設の量を減らしていく方法としては、自治体が連携して公共施設を共同設置する「広域化」、民間委託による「ソフト化」、統合・再編による「集約化」や共同利用する「共用化」、多機能施設化などがあります。歩道橋や橋を廃止するなど、土木インフラそのものを減らす「間引き」もあります。

また、インフラの量は維持したままで費用だけ削減する方法として、センサーやドローン、AIの活用など具体的な保全手法があります。

施設やネットワークそのものを使わず、固定費から変動費へ切り替えるなどの発想も有効です。このような手法はいくつかすでに実施されています。

さらに、サービスの受け手側

内容説明

道路、橋、上下水道、市役所、学校などインフラの老朽化が全国で深刻化しており、事故が多発している。なぜこのような事態になったのか、これから何が起きるのか。そして、どのような対策を打てばいいのか。解決の決め手となる「省インフラ」の具体策を解説する。

目次

序章 2040年の日本崩壊 衝撃の近未来予測
第1章 インフラ老朽化問題はなぜ起きたのか
第2章 インフラは今どのような状態なのか
第3章 インフラ老朽化問題の解決方法
第4章 「省インフラ」でインフラを持続させる
第5章 選択と集中を行うコンパクトシティへの転換

著者等紹介

根本祐二[ネモトユウジ]
東洋大学名誉教授兼国際PPP研究所シニア・リサーチパートナー。1954年、鹿児島県生まれ。78年、東京大学経済学部卒業、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行。2006年、同行地域企画部長より東洋大学経済学部教授に就任。同大学大学院経済学研究科公民連携専攻長兼PPP研究センター長を経て25年より現職。専門は公民連携、地方創生。内閣府、国土交通省、地方公共団体などで公職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

25
なぜインフラの深刻な老朽化が進み事故が続発するのか。その原因を明らかにして崩壊を食い止める具体策を提案する1冊。インフラはもともと寿命が有限の素材で作られ種類ごとに目安があり、時がたてば次第に機能が劣化して何らかの障害が発生する前提のもの、その点で無計画だった1970年代、問題を深刻にした80年代を経て投資ができなくなった末に生まれた状況を、放置・負債・増税覚悟で対処する、現実路線のいずれを選ぶのか。現状と老朽化を解説しながら、現実的な方法を提示していましたが、どうコンセンサスを取るかが一番難しいですね。2025/12/15

O次郎

1
日本のインフラの持続不可能性を指摘し、省インフラへの方針転換を提言している。地方出身者として寂しさはあるものの、現実的に今の過疎地域のインフラを維持するのは不可能であり、コンパクトシティ化と公共施設の集約化は避けられないとの思いを強くした。一方、土木インフラの不全は都市部でも課題であり、省インフラでは限界がある。今後は道路特定財源の復活や下水道料金の更なる値上げなど受益者負担策に踏み込まざるを得ないと感じた。問題は序章で指摘されている通り、日本社会において負担増への忌避感が高すぎるではないだろうか2025/12/22

アヴィ

0
後出しジャンケンのように、後の時代から過去の判断を批判するのは容易なこと。公共事業によるインフラ整備は現時点では、負の資産として大きくのしかかるが、これだけインフラが整備されていることで国民は世界中でも稀な程の利便性を享受することが出来る。だが作者が言及するように放置すれば物理的崩壊資金をつぎ込めば財政的崩壊増税すれば政治的崩壊。まさに出口無しの隘路にはまり込むニッポン。省インフラは分かるが、どちらにしても痛みを伴い、切り捨てられる地域が出て来る。最終的には政治がどう判断するかにかかる。2025/12/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22916874
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品