出版社内容情報
「東西の融和」を理想に掲げ、洋画配給に一身を捧げた生涯――
日本映画界の地位向上に邁進した不世出の国際派映画人、初の評伝! 戦前のドイツ留学中に日本と世界をつなぐメディアとしての「映画」を発見、洋画配給だけでなく映画の国際合作にも乗り出す。戦中は日本占領下の上海で、満映と並ぶ国策映画会社「中華電影」の経営を引き受け、現地の映画人、米国の映画人と共存、過酷な状況でも「東和」の信念を貫いた。戦後日本で映画を産業に育てた、その徹底したリアリズムの淵源に迫る。
――彼のもうひとつの悲願は、邦画を世界に広めることだった。
【目次】
第一章 映画の発見
第二章 上海と中華電影
第三章 映画産業を育む
内容説明
「東西の融和」を理想に掲げ、洋画配給に一身を捧げた生涯。彼のもうひとつの悲願は、邦画を世界に広めることだった。戦前・戦中・戦後を通し、日本映画界の地位向上に邁進した不世出の国際派映画人、初の評伝。
目次
第一章 映画の発見
第二章 上海と中華電影
第三章 映画産業を育む
著者等紹介
佐伯知紀[サイキトモノリ]
1954年愛媛県生まれ。84年早稲田大学大学院文学研究科修了(修士)。専門は日本映画史・映画映像政策論。同年から東京国立近代美術館フィルムセンターに在籍、同主任研究官を経て、文化庁芸術文化調査官(映画・映像担当)。フィルムセンター時代は、ロシア連邦に残された(「満州映画協会」所有)戦前期日本映画の所在調査・研究などに従事。文化庁では映画振興政策の立案・実施に参画、主な担当事業に「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」など。現在は特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)顧問、優秀外国映画輸入配給賞審査委員、公益財団法人川喜多記念映画文化財団理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。