出版社内容情報
毛沢東「文化大革命」にも相似するトランプ革命。
何がポピュリズムを台頭させたのか?
著者書き下ろし「あとがき」を特別収録。
1965年、毛沢東は文化大革命を開始した。それから約半世紀後、トランプは「ディープ・ステート」との闘いを宣言した。この2つには共通点がある。既存の支配層を徹底的に攻撃したことだ。
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旧来のエリート層は、出自や家系で選ばれていた。こうした上流階級による支配が終わったあと高学歴エリートが新しい支配者層となった。だがこの「能力主義」の平等性が、格差の拡大によって疑問視されている。
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欧州諸国でポピュリスト政党が躍進している。支配層から無視されていると感じている人々がポピュリスト運動を支えている。その目標は現状の改革ではない。支配の正当性を欠いたエリート層を排除する「革命」である。
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「取り残された」と感じている人々に、帰属感と意味を取り戻させられるだろうか?
右派ポピュリズムがあまり見られない日本は、欧米の経験から何を学べるのだろうか?
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著名コラムニストが、執筆に10年を費やした話題作。
【目次】
第Ⅱ部 現在の革命
第 6章 過熱するグローバル化――経済
第 7章 解き放たれた情報――テクノロジー
第 8章 トライブ(部族)の復讐――アイデンティティ
第 9章 二重の革命――地政学
終 章 無限の深淵
あとがき 文化大革命
内容説明
毛沢東「文化大革命」にも相似するトランプ革命。何がポピュリズムを台頭させたのか?著者書き下ろし「あとがき」を特別収録。
目次
第2部 現在の革命(過熱するグローバル化―経済;解き放たれた情報―テクノロジー;トライブ(部族)の復讐―アイデンティティ
二重の革命―地政学)
終章 無限の深淵
著者等紹介
ザカリア,ファリード[ザカリア,ファリード] [Zakaria,Fareed]
コラムニスト、テレビ番組司会者。イェール大学卒業、ハーバード大学政治学博士。フォーリン・アフェアーズ誌のマネージング・エディターを経て、現在、国際情勢を扱うCNNの主力番組「ファリード・ザカリアGPS」の司会者、ワシントン・ポスト紙のコラムニストとしてコラムを毎週連載。前作『パンデミック後の世界』を含む4冊のニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーの著者。ニューヨーク在住
松本剛史[マツモトツヨシ]
翻訳家。1959年和歌山市生まれ。東京大学文学部社会学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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