出版社内容情報
日清戦争の戦費はGDPの7%、日露戦争は22%、太平洋戦争は45%、2020年現在の国債発行残高は237.6%!
戦艦三笠の値段は当時の一般会計歳出の4.4%。今日の予算に当てはめるとイージス艦28隻分。
日露戦争の戦費外債を返済し終えたのは1970年、日露戦争の分が終わったのは85年。太平洋戦争の借金は戦後の高インフレと経済成長で負担なく返済。ちなみにドイツが第一次世界大戦の賠償金を支払い終わったのは2010年――。
戦争と経済は切っても切れない関係。経済を理解せずして戦争は理解できない。本書は、古代ローマから太平洋戦争、湾岸戦争までの古今東西の戦争を経済面から分析。様々なエピソードをベースに、戦争と経済の関係を興味深く解説する。
内容説明
エピソード満載の戦争経済学。家康が恐れた豊臣家の財力、戦艦三笠の値段はいずも型護衛艦37隻分相当、戦時課税の起源は古代メソポタミア、軍が銀行になったテンプル騎士団、ドイツが第一次世界大戦の賠償金を支払い終わったのは2010年―。戦争と経済の関係を理解すれば歴史がもっと面白くなる。様々なエピソードをベースに、古代ローマ、戦国時代から太平洋戦争、ウクライナ侵攻までの古今東西の戦争を経済面から読み解く。
目次
第1章 信長は合戦を金で買った―戦争のミクロ経済学
第2章 欲しがりません勝つまでは―戦争のマクロ経済学
第3章 離れですき焼き―戦争の財政学
第4章 戦時の錬金術―戦争の金融論
第5章 金庫から打ち出の小槌まで―戦争の銀行論
第6章 さんまを味わう傍らで―戦争の産業論
第7章 秀吉が授けた知恵―戦争の通商・貿易論
第8章 傭兵は消え去らず―戦争の公共経済学
第9章 彼らはすでにワシントンにいた―戦争の経済思想
著者等紹介
小野圭司[オノケイシ]
防衛省防衛研究所特別研究官。1988年3月京都大学経済学部卒業、住友銀行(88~96年)を経て、97年1月に防衛庁防衛研究所に入所。社会・経済研究室長などを経て、2020年4月より現職。この間、青山学院大学大学院修士課程、ロンドン大学大学院(SOAS)修士課程修了。専門は戦争・軍事の経済学、戦争経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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