出版社内容情報
市場とは、労働とは、豊かさとは――。経済と社会のしくみ、本質を、わかりやすい例と平易な言葉で解き明かした政治経済学の金字塔。たとえば日本経済新聞を読むように、日常の言葉に移し替えた画期的訳業で甦る不朽の名著。難渋な翻訳調の文章を前に諦めていた方も、今こそ人文・社会科学の代表的古典である『国富論』を手に取るチャンス。
下巻は、「第五編 主権者または国の収入」を収録。スミスの国家観が示され、今日の日本における最大の経済問題の一つでもある国の財政――経費や収入、租税、政府債務(公債)などについて触れている。本編で、いわゆる「安価な政府」の議論が展開される。巻末に、根岸隆東京大学名誉教授による「『国富論』と現代経済学」を収録。
内容説明
第五編では、主権者か国の収入を扱う。第一に、国王または国が必要とする経費は何なのか、社会全体が負担すべき部分がどれで、一部の人だけが負担すべき部分はどれなのかである。第二に、社会全体が負担すべき経費を賄うために、社会全体で拠出する方法にはどういうものがあるかである。最後に、近代のほとんどの政府が債務を負う原因、この債務が社会の真の富、つまり社会の土地と労働による年間生産物にどのような影響を与えてきたのかである。(「序論と本書の構成」より抄出)。
目次
第5編 主権者または国の収入(主権者または国の経費;社会の一般財政収入の源泉;政府債務)
解説 『国富論』と現代経済学(根岸隆)
著者等紹介
スミス,アダム[スミス,アダム] [Smith,Adam]
1723~1790年。英スコットランドの社会哲学者、政治経済学者
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る。2011年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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