多数派の専横を防ぐ意思決定理論とEBPM

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多数派の専横を防ぐ意思決定理論とEBPM

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784296117352
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C0033

出版社内容情報

大竹文雄氏(大阪大学特任教授)、川村孝氏(京都大学名誉教授)推薦!

エビデンスに基けば、望ましい治療法が選択でき、良い政策選択ができる、とEBPMを誤解している人が多い。医療では、医師、患者、家族の価値観が異なっている。公共政策ならもっと複雑だ。EBPMと集団的意思決定の両方を理解しないと、質がよくて納得できる意思決定はできない。本書は医療と公共政策の意思決定の共通点を浮かび上がらせてくれる。        (大竹文雄・大阪大学特任教授)

個人や社会が意思決定をする際の「エビデンスの活用と解釈」「意思集約の科学的方法」が具体例とともに紹介され読み応えがあり、その際の基盤となる考え方について具体的に説明されていて「なるほど」の連発で、知的興奮を覚えた。医学や経済学の専門家だけでなく、様々な立場の方に読んでいただきたい。
(川村孝・京都大学名誉教授)

●集団的な意思決定を科学する

多様な価値観や意見、情報、選好を持つ人々が集まって集団的な決定をするのは難しい。その難しさを自覚した上で、望ましい決定を導くための工夫や制度について詳しく知ることは、様々な立場のステークホルダーにとって重要だ。本書では、社会的な意見集約と意思決定の科学について詳しく述べる。特に、EBM(科学的根拠に基づいた医療)、EBPM(科学的根拠に基づいた政策決定)、SDM(共同意思決定)、CDM(集団的意思決定)の理論と応用における具体例をふんだんに紹介することで、実感を伴った理解が深まることを目指した。

●医学と経済学の共通点から解決策を導く

医学と経済学という、一見遠く離れた分野の共通点に焦点を合わせているのが本書の特徴。前半部分では、医学博士の宮木幸一が疫学における様々な実践例と理論を通して、EBM とEBPM の重要性、データ解釈や因果推論における落とし穴、相関関係と因果推論、人の認知の本質に関わるバイアスという落とし穴などについて解説。データを得る際にRCT(ランダム化比較試験)を使うことの重要性や、ヒルの因果性判定基準など、具体的な例と対策を紹介する。
後半部分では、経済学博士の郡山幸雄が、集団的意思決定(CDM)の理論について紹介。メカニズム・デザインやゲーム理論、投票理論を通して、意見集約と合意形成の様々な工夫について解説。理論を用いることの重要性だけではなく、人のココロにひびく施策を行うための具体例や実践例を幅広く紹介する。

内容説明

多様な価値観や意見、情報、選好を持つ人々が集まって集団的な決定をするのは難しい。その難しさを自覚した上で、望ましい決定を導くための工夫や制度について詳しく知ることは、様々な立場のステークホルダーにとって重要だ。本書では、社会的な意見集約と意思決定の科学について詳しく述べる。特に、EBM(科学的根拠に基づいた医療)、EBPM(科学的根拠に基づいた政策決定)、SDM(共同意思決定)、CDM(集団的意思決定)の理論と応用における具体例をふんだんに紹介することで、実感を伴った理解が深まることを目指した。

目次

序章 医学と経済学の枠を超えて―社会的問題解決に役立つ
第1章 エビデンスの基づく医療(EBM)と政策形成(EBPM)
第2章 社会問題に対する医学・疫学のアプローチ
第3章 EBPMはいかに発展してきたか
第4章 集団的意思決定の制度設計を求めて
第5章 よりよい決断を目指して

著者等紹介

郡山幸雄[コオリヤマユキオ]
フランス、エコール・ポリテクニーク経済学部教授。経済学博士。1974年大阪生まれ。灘中学・灘高等学校、東京大学理学部数学科卒業。同大学大学院数理科学研究科修士課程修了。エコール・ポリテクニーク卒。シカゴ大学経済学博士。同大学ではロジャー・マイヤーソン氏に師事。2008年エコール・ポリテクニーク助教授。2014年准教授、2019年より現職。早稲田大学訪問教授

宮木幸一[ミヤキコウイチ]
東京大学公共政策大学院特任教授/京都大学大学院地球環境学堂客員教授。医師・医学博士。1974年大阪生まれ。灘中学・灘高等学校、慶應義塾大学医学部卒業。2006年同大医学部の公衆衛生学分野(Public Health)で博士号を取得。京都大学医学部講師、北里大学医学部准教授、国際医療福祉大学医学部教授、名古屋大学予防早期医療創成センター客員教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テト

14
少し解りにくいタイトルだが、統計学と医学、経済学を使い、集団の行動や意思決定が実際の現象のなかでどのように動いているかを知ることができた。医学の場合はエビデンスからの判断のための方法論として、経済学は投票の方法で選択に影響を及ぼす理論を展開していて面白かった。結局は良い選択は、人の感覚やリテラシーに行き着くことになるところも人間くささがあり、興味深かった。2024/03/17

うえぽん

0
EBPMと集団的意思決定の入門書的な位置付け。医学と経済学の専門家(たまたま中高の後輩)が社会を幸せにするより良い意思決定のあり方を探った本。公共部門で永年定量的行政評価の限界を感じている身からすると、EBPMについては分野毎の適用容易性の差について、実務に近い法・政治系専門家との議論を加えた分析が必要だと感じる。他方、集団的意思決定については、マジョリティ・ジャッジメント等の手法の適用可能性について少し考えるきっかけになった。地方議会選挙に1人2票の可能性を説く論者もおり、今後研究を深めたい。2023/04/12

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