スタートアップ買収の実務―成功するオープンイノベーションのための戦略投資

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スタートアップ買収の実務―成功するオープンイノベーションのための戦略投資

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784296117123
  • NDC分類 335.46
  • Cコード C0034

出版社内容情報

エグジットの巧拙が経済活性化策の成否を分ける!
  法務とファイナンスの第一人者が解説する
   スタートアップ買収成功のカギ。

 政府はスタートアップを経済成長の原動力であるイノベーションの源泉であるとともに社会課題解決に貢献する「新しい資本主義」の担い手と位置づけ、これを支援するためのスタートアップ・エコシステムを構築・強化する方針を打ち出している。

 スタートアップが注目されるのは、①研究成果の事業化機会の提供、②新たな投資機会の提供、③新たな技術・事業モデルの獲得機会の提供、④社会規範・価値観の更新機会の提供等、資本主義社会にダイナミズムを付加する社会的な使命を持つからだ。

 VC(ベンチャーキャピタル)など投資家から資金を受ける起業家にとって、投資回収の機会を提供できるよう経営することは当然の前提。その機会となるエグジットは大きく、株式公開(IPO)と事業売却(M&A)の2つ。これらの効率的な設計が、スタートアップ・エコシステムを構築・維持するための重要な基盤となる。

 特にM&Aはシナジーの創出による経営効率や生産性の向上が期待されるが、日本ではM&Aは圧倒的に少なく、バリュエーションからストラクチャー、PMIに至るまで拙劣なものが散見されるのが現状だ。その背景には、特に買収側の圧倒的な知識不足がある。

 本書は、特に事業会社がスタートアップを買収する局面にフォーカスし、法務・ストラクチャー、ファイナンスの第一人者が、その実務を解説する、関係者必携の一冊。

内容説明

成功するオープンイノベーションのための戦略投資。成否を分けるのはエグジットの巧拙だ!法務とファイナンスの第一人者が、成功するスタートアップ買収のポイントを徹底解説。

目次

第1編 ビジネス編(スタートアップを理解する;スタートアップ買収の本質―スタートアップの買収により何を買うのか;スタートアップのバリュエーション)
第2章 M&Aテクニック編(スタートアップ買収の急所;買収対価のエクイティホルダーに対する分配;スタートアップ買収の取引条件の特徴;スタートアップ買収のストラクチャ;株式対価によるスタートアップ買収)

著者等紹介

増島雅和[マスジママサカズ]
森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士(日本・ニューヨーク州)/弁理士。2000年、東京大学法学部卒。2006年、コロンビア大学ロースクール修了。Wilson Sonsini Goodrich & Rosati法律事務所を経て金融庁監督局勤務(課長補佐)。日本ベンチャーキャピタル協会顧問。デジタル市場競争会議WG、産業構造審議会知的財産分科会、新技術等効果評価委員会等の政府委員を歴任

飯島隆博[イイジマタカヒロ]
森・濱田松本法律事務所弁護士(日本・ニューヨーク州)。2012年、東京大学法学部卒。2013年、東京大学法科大学院中退。2020年、ハーバード大学ロースクール修了。2020~2021年、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)非常勤招聘職員。東京大学法科大学院未修者指導講師(2015~2019年、2021年~)、信託法学会、国際租税協会、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員

岡野貴明[オカノタカアキ]
森・濱田松本法律事務所弁護士。2013年、慶應義塾大学法学部法律学科卒。スタートアップ投資及びスタートアップ支援、M&A、労働法等を中心に、企業法務全般を取り扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速読おやじ

12
日本はスタートアップのEXITがIPOにほぼ限られており、M&Aやセカンダリーが少ない。といった声がかなり長い間聞こえておりました。本書はスタートアップ買収の本質から実践まで事細かに解説してくれる。ここまで踏み込んで書いてくれた解説書はなかったのではないか?SMBC日興証券、やるねー!M&Aが今後大きく増えるとしたら、本書がきっかけだった。。。くらいのインパクトある実務書だと思いました。2024/04/27

Emkay

8
スタートアップの定義から始まり、バリュエーション、VCの投資エグジットについて、大変丁寧に網羅的にまとめた本。最初の方は、ベンチャーの基礎の基礎を粘り強く説く教科書的な内容だと思っていたが、やがてIPOではなくM&Aによるエグジットという選択肢を紹介する哲学を感じた。特にスタートアップを買収する側の大企業側の視点が豊富。スイングハイIPOや株式交換といった手法の詳しい解説は勉強になった。2024/02/27

ちくわ

3
スタートアップ買収の実務的な知見をうまくまとめている。一般的なM&Aの知見が書かれた書籍に良書はいくつかあるものの、スタートアップの買収に特化した書籍は中々ない。そのような中で、本書は、スタートアップ企業の事業的な特徴という観点をうまく整理・言語化しており、大企業の買収案件担当者にとっては非常に良い書籍となっている。特に、スタートアップ企業には特有の利害関係者が多数いることから、買収目的を果たすためのインセンティブ構造の設計が肝になる。そのような視点が前面に出ているのは非常にわかりやすい。2023/10/15

けんじー

0
慣れない言葉もあり、読み進めるのに時間がかかったが、実際に実務で必要となる時が来たら、もう一度読み直したい。2023/12/27

野副 裕幸

0
全体感の理解と網羅性に優れた書籍だと感じました。また、一筋縄ではいかないM&Aの難しさとベンチャーの独特さをどう融合させており、自分の経験値次第で見え方が違いそう。 投資・M&A、オープンイノベーションなどに携わる事になった若手中堅メンバーに読んでもらう一冊としてリストアップしておきたい一冊です。 2023/11/02

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