出版社内容情報
アメリカ外交の「5つの伝統」とは? 船橋洋一氏解説。
冷戦下での同盟システムの構築から冷戦後に至るまで――。第二次大戦後、世界を主導する役割を担った合衆国外交の軌跡を描く。
「5つの伝統」とは、①北米大陸を基盤とすること、②他国との関係における貿易、トランスナショナリズム、技術の重視、③同盟と秩序の構築、④国民と議会の支持、そして⑤アメリカには果たすべき目的があるという信念、から成る。これらの伝統は、世界におけるアメリカの役割を考えるための枠組みとなると著者は説く。
アメリカ外交は経験を重ねながら伝統を形成してきた。本書は、アメリカのビジョンとプラグマティズムを導いてきた5つの外交面の伝統を浮き彫りにする。
本書は、アートとしての外交史の面白さをよみがえらせる歴史的な大作であると同時に、過去から現在までのアメリカ外交に関する洞察に満ちた最良のガイドブックでもある。アメリカとはいかなる国であるのか、何を軸として動いていくのか。その本質を知る上で欠かせない有益な書。
内容説明
アメリカ外交の「5つの伝統」。冷戦下での同盟システムの構築から冷戦後に至るまで―。第二次大戦後、世界を主導する役割を担った合衆国外交の軌跡を描く。
目次
第4部 アメリカ同盟の新しい秩序(アメリカ同盟システムの設計者たち;ヴァニーヴァー・ブッシュ―未来の発明家;ジョン・F・ケネディ―危機管理者;リンドン・ジョンソン―敗北から学ぶ;リチャード・ニクソンとヘンリー・キッシンジャー―アメリカ型のレアルポリティーク;ロナルド・レーガン―復興論者)
第5部 終わりとはじまり(ジョージ・H・W・ブッシュ―同盟指導者;アメリカ外交の5つの伝統)
著者等紹介
ゼーリック,ロバート・B.[ゼーリック,ロバートB.] [Zoellick,Robert B.]
ハーバード大学ケネディ・スクール(行政大学院)ベルファー科学国際問題センター・シニアフェロー。米国務副長官、国務次官、米通商代表(USTR)、財務長官顧問、大統領次席補佐官、および世界銀行総裁を歴任。冷戦期から、その終結期、および21世紀の最初の10年代に至る3代における大統領の政権に参画する。現在、ハーバード大学ケネディ・スクール(行政大学院)ベルファー科学国際問題センター・シニアフェロー。「応用歴史」プロジェクトに携わっている
旭英昭[アサヒヒデアキ]
日本国際問題研究所客員研究員。1970年、東京大学法学部卒業。1971年、外務省入省、2004~05年、(初代)駐東ティモール大使。2006年退官。2007~13年、東京大学教授(国際政治、国際関係論)を歴任。1946年、静岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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