日経プレミアシリーズ<br> 災厄の絵画史

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電子版あり

日経プレミアシリーズ
災厄の絵画史

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2025年06月17日 12時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B40判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784296114931
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C1271

出版社内容情報

ベストセラー「怖い絵」シリーズ著者最新作!

パンデミック、飢餓、天変地異、戦争……
人類の歴史は災厄との戦いの歴史でもある。

画家たちは、過酷な運命に翻弄され、抗う人々の姿を描き続けてきた。

ムンクは疫病で死にゆく者が生き残る者へ示したあふれる愛を、
ミレイは天災から立ち直ろうとする若者の強靱さを、
ゴヤは怒りでいっぱいになりながら人間の蛮行を、
それぞれキャンバスに塗り込め、叩きつけた。

本書は、そんな様々な災厄の歴史的背景を解説しながら、現在も人々の心をつかむ名画の数々を紹介する。

内容説明

パンデミック、飢餓、天変地異、戦争…人類の歴史は災厄との戦いの歴史でもある。画家たちは、過酷な運命に翻弄され、抗う人々の姿をキャンバスに描き続けてきた。本書は、そんな様々な災厄の歴史的背景を解説しながら、現在も人々の心をつかむ名画の数々を紹介する。

目次

災厄を呼ぶ神々の騎行
大洪水と方舟(旧約聖書時代)
古代の戦争 絵画に込めた願い
古代の天変地異 神の怒りと跡形もなく消えた町
中世の疫病 パンデミックと「死の舞踏」
三十年戦争 最大最後の宗教戦争
大火と絵画、西洋人が描いた「江戸の華」
ペストの波状攻撃
梅毒の猛威、疫病が照らす社会の暗部
戦争のアレゴリー(寓意画)〔ほか〕

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
作家、ドイツ文学者。北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、雑誌や新聞の連載、講演、テレビ出演など幅広く活動。『怖い絵』シリーズ(角川文庫)刊行10周年を記念して開催された、2017年度「怖い絵展」では特別監修を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

166
人類の歴史は災厄の歴史だ。ペストに侵され、食物が枯れ、神の名の下に殺し合うなど夥しい犠牲者を生んだ天災、疫病、飢餓、狂気などをキャンバスに記録しようと、画家たちは筆をとり続けた。そこで描かれるのは人の無力さ愚かさを証明する悲惨な死の数々であり、地球とは死の世界ではないかと思わせる。掲載された絵画の多くを実際に見たが、トレチャコフ美術館では「過去、現在、未来の偉大な征服者に」捧げられた『戦争礼賛』に圧倒された。今こそプーチンはこの絵の前に立ち、ウクライナの野に頭蓋骨が積み上がっているのだと認めねばならない。2023/02/12

みっちゃん

143
天変地異、疫病、そして戦争。古えから人類を危機に陥れてきた災厄。その非情さに泣かされるのはいつも弱い立場の民衆、その怒りや悲しみを画家達は絵画に残してきた。筆者の詳細でわかりやすい解説によって、1枚の絵に込められた画家の真意、歴史的背景も浮かび上がってくる。が、疫病や自然災害は避けられないとしても、戦争はお互いの叡知や歩み寄りで避けられるのではないか。1番恐ろしかったヴェレシチャーギン『戦争礼賛』荒野に山と積まれ、死して尚、悲鳴や呪いの言葉を吐いているようなしゃれこうべを見て思う。2023/03/31

KAZOO

130
この著者は本当に海外の絵画をうまく紹介してくれる本が多いと感じています。この本も最近の世界の状況などから選んだ絵画をわかりやすく説明してくれています。このような絵ばかりをよく集められたとおもいます。惜しむらくは新書という事で迫力が薄まってしまっているのではないかと感じました。最初のフランツ・シュトゥイックの「ワイルドハント」などは現物で見たい気がします。またアルノルド・ベックリンの「ペスト」はバーゼル美術館で見たことがあり再度見てみたい気にさせてくれました。2023/12/21

読特

93
「絵画は見るものではなく読むものだ⁉」と教えてくれた中野先生。災厄は遭うものではなく、鑑賞するものでありたい。自然災害に戦争、そして疫病。ペスト、梅毒、コレラ、結核、天然痘。医療が未発達の時代のパンデミック。未熟な土木での天災。身近に迫る死の恐怖に感情を揺さぶられ筆を執る。出来上がった作品は後世に残る。医学の発展、インフラ整備、平和外交。現代に生まれて一安心?…911と311、新型コロナにウクライナ危機。人類は災いを克服できていない。武器の発達で被害が激化。幸か不幸か、芸術作品はまだまだ生まれるのだろう。2023/02/08

rico

87
災厄は2種類に分かれる。人の力では如何ともし難いものと、人が自ら引き起こすものと。前者、例えば天変地異や疫病は発生を未然に防ぐことは難しいけど、経験や知恵で影響の緩和はできる。一方後者は、災厄への「勝利」への意志ががさらなる災厄を生むという負の連鎖。中野さんの解説楽しいが、正直滅入る。このような作品が描かれ続けてきたということは、災厄がある種の娯楽として扱われてきたということ。画家の純粋な怒りの発露という面もあるにせよ。人の不幸は蜜の味・・・。私も「怖い絵展」嬉々として行ったし、偉そうなことは言えないか。2024/02/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20459588
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品