21世紀の財政政策―低金利・高債務下の正しい経済戦略

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21世紀の財政政策―低金利・高債務下の正しい経済戦略

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784296114306
  • NDC分類 343
  • Cコード C3033

出版社内容情報


マクロ経済学の世界的権威が読み解く財政課題、そして日本への教訓
日本は現在の金融政策・財政政策を維持できるのか?

長期に及ぶ低金利、目標に到達しないインフレと低成長……。金融政策が実効下限制約に直面する中で、本当に必要な経済政策とはいかなるものか。マクロ経済学の世界的権威が、経済の安定化に向けて、財政政策の役割を明らかにする。

財政政策については2つの対立する見方がある。1つは高水準の債務から債務削減を絶対的な優先事項とするものであり、もう1つは低金利を理由に財政には余地があり、債務の増加も排除すべきではないとするものだ。

一方、本書では、低金利は債務の財政面の費用だけでなく、債務の厚生面での費用も低下させるとして、低金利によって金融政策の余地が縮小する中で、財政政策をマクロ経済の安定化のために活用することの利点を提唱する。

日本は現在の金融政策や財政政策を続けることができるのか。財政破綻、金利上昇のリスクをどう見るか。日本が長期停滞を脱するための正しい方向性とは?

今後の日本のマクロ経済政策の方向性の輪郭を説得的に示し、1990年代以降の日本の金融政策と財政政策について丁寧に分析。近年進められているマクロ経済政策の再検討において決定版となる一冊。

**

ハーバード大学教授、元米国財務長官
ローレンス・サマーズ 推薦!

「ブランシャールの最高傑作。ブランシャールは本書で、財政政策と財政の持続可能性の分析を新たな高みに導いた。財政赤字を心配する人も、緊縮財政を心配する人も、本書のバランスの取れた洞察に溢れる分析に学ぶべきだ。」

内容説明

長期停滞の中でいま必要な経済戦略とは?マクロ経済学の世界的権威が、経済の安定化に向けて財政政策の役割を求める提言の書。

目次

第1章 本書の概要
第2章 導入
第3章 金利の変遷、過去と未来
第4章 債務の持続可能性
第5章 債務と財政赤字による厚生面のコストとベネフィット
第6章 財政政策の実践
第7章 要約と今後の課題

著者等紹介

ブランシャール,オリヴィエ[ブランシャール,オリヴィエ] [Blanchard,Olivier]
ピーターソン国際経済研究所(PIIE)C.フレッド・バーグステン・シニアフェロー、マサチューセッツ工科大学(MIT)ロバート・ソロー経済学名誉教授。フランス生まれ。ハーバード大学やMITで教職を務めた後、2008年から15年まで国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストとして活躍。2015年より現職。専門はマクロ経済学。世界で最も論文が引用される経済学者の一人

田代毅[タシロタケシ]
ピーターソン国際経済研究所(PIIE)ノンレジデントシニアフェロー、経済産業研究所コンサルティングフェロー。慶應義塾大学卒業、ハーバード大学ケネディスクール公共政策修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

92
《世界の皆さん、打つ手はある!》(1)「リーマン後にアベノミクスでやや景気持ち直したけど、コロナでまたショック。積み上がる国債残高にこれ以上下がりようのない低金利で金融政策の効きしろも薄い。最早、打つ手ないんでは?」と現状慨嘆される向きも多いかと。本書は、その嘆きを一部で認めつつ、まだ財政政策を活用する手があるじゃないか、と注意と奮起促します。慢性的な民間需要の減退等で金利は下がっている。金利rが成長率gを下回っている状況下(r<g)では公債残高が発散せず、従って債務の持続可能性は高いと言える。(1/4)2023/05/20

朝ですよね

5
本書は日本のインフレ率が上がる前に書かれたもの。2022年以降の政府・日銀は、ブランシャール先生から見れば合格点と言えるだろう。2023年に書かれた日本語版への序文でも肯定的な評価が読み取れる。インフレ時の金融緩和で実質金利は大幅低下。潜在成長率はおそらく0%台なので、r2023/07/29

Kyo-to-read

3
現状のマクロ経済状況を再度自分の中で理解、落とし込みをしようという試みの中でチョイス。本書では民間需要の低成長が継続している環境下で、安定金利が下方限界を超えて存在し、それゆえに金融政策が不全に陥っているものの、債務コスト自体も下がっている為、財政政策による需要喚起の必要性が増し財政赤字、債務拡大に正当性があるとの主張と理解。失われた30年での国家債務拡大も上記状況ではやむなしと説明される。ただ需要拡大については依然問題として残っており、高齢化、人口減少等の逆風がある中でいかに再成長を目指すかは不透明。2024/02/25

keepfine

2
1金融政策には実効下限制約の限界がある、2経済成長が金利を上回る(r2023/09/18

Kooya

2
低金利や債務比率の高止まりが恒常化した時代における財政政策の役割を論じた本。バイデン政権の経済対策やバブル崩壊以降の日本の政策対応もケーススタディとして扱っている。「安全金利が経済成長率を下回る限り、債務の暴発に対する懸念はなく、金融政策がゼロ金利制約に直面している状況では、政府が財政政策によって需要と生産を維持する必要がある」というのが筆者の考えだが、金利上昇時は債務削減に努めて政府需要を減らす必要があると述べているため、個人的には中立的な立場の経済学者だと感じた。(コメント欄へ続く)2023/08/27

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