出版社内容情報
本書の元となった連載は、日本経済新聞朝刊に連載された「経済史を歩く」(計67回)。石油ショックから50年近くたった今、現代経済の流れをきちんと押さえられる一冊。
財閥解体、ソニー創立などから拓銀破綻まで50年余の戦後経済の出来事のうち、今日の様々な問題の源流となっている経済事象を再考・検証する。例えば、「赤字国債発行」では、国債特例法がなぜ存在しているのか、本来の目的の何が見失われてしまったのかを明らかにする。
内容説明
本書は、財閥解体、石油危機、コンビニ誕生、消費税などの出来事を追いながら、復興、成長、停滞の軌跡を記述する戦後日本経済史です。日本経済新聞のベテラン記者が、その出来事が現在にどのような影響を与えたのかという観点から解説。財閥解体から金融危機までの67のトピックスに加え、その後の「失われた20年」にどのような出来事があったのかを記述します。70数年の軌跡がトピックスを追うことで理解できる初心者にもハードルが低い入門書です。現在の日本経済がどのように誕生し、どこに問題があるのかを理解したい人にとって格好のガイドとなっています。
目次
第1章 挑戦―復興から成長へ(財閥解体(1954年)―戦後経済の出発点
東京通信工業発足(1946年)―ソニー「秩序ある自由」から革新 ほか)
第2章 躍進―1億総中流の夢(国民所得倍増計画(1960年)―「豊かな日本」誰もが確信
農業基本法(1961年)―幻に終わった強い農村 ほか)
第3章 変革―成功と挫折の軌跡(新日鉄誕生(1970年)―最強企業つくる執念の交渉
減反開始(1970年)―コメ政策の転換点に ほか)
第4章 摩擦―国際化の光と影(田園都市国家構想(1980年)―大平氏、命燃やした国土計画
トイレ電化元年(1980年)―生活文化変える ほか)
第5章 暗転―バブルからデフレへ(国鉄分割民営化(1987年)―国営企業再建のモデル
NTT株上場(1987年)―「金の卵」暗転、損失もたらす ほか)
補論 停滞―失われた20年
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
あきあかね
Go Extreme
ゆー
ど