出版社内容情報
塩地 博文[シオチ ヒロフミ]
著・文・その他
文月 恵理[フミヅキ エリ]
著・文・その他
高口 洋人[タカグチ ヒロト]
著・文・その他
松本 晃[マツモト アキラ]
著・文・その他
酒井 秀夫[サカイ ヒデオ]
著・文・その他
寺岡 行雄[テラオカ ユキオ]
著・文・その他
内容説明
日本は森林面積が国土の3分の2に及ぶ森林大国。だが、これまで木材を輸入に頼ってきたため、国内林業は衰退し、木材産業や建築業、不動産業とつなぐサプライチェーン(供給網)も分断されてしまった。そうしたなか、国際的な木材の供給不安が発生、木材価格が暴騰する「ウッドショック」と呼ばれる事態を引き起こしている。直近ではウクライナ危機を受け、さらに先が見通せなくなっている。森林大国の日本にとって、豊富な資源を生かさない手はない。本書は、森林という資源の現状とその未来を問うものである。「森林列島」を再生するために、林業や林産業ではなく森林産業を構想し、国土を有効活用する事業案を起草する。
目次
森林列島・日本の今
第1章 森林列島再生論序説
第2章 森林と建築をつなぐ
第3章 木材と建築生産、情報システムをつなぐ
第4章 森林と金融をつなぐ
第5章 森林とエネルギーをつなぐ
第6章 森林とサプライチェーンをつなぐ
第7章 森林列島を巡る旅を終えて
著者等紹介
塩地博文[シオチヒロフミ]
ウッドステーション株式会社代表取締役会長。三菱商事建材開発事業部長を経て、2018年にウッドステーションを起業し、現職に至る。商社時代に建築素材「モイス」を開発、続いて、在来木造のプレファブ化を体系化した「木造大型パネル」の開発に成功する。大型パネル開発に併せて「仮想木材理論」を構想し、国産材サプライチェーンのデジタル化を提唱する
文月恵理[フミズキエリ]
株式会社森林連結経営副社長。旅行会社勤務の傍ら、箱根で20年近くパークボランティアの活動・会報誌の編集に携わり、日本の森林・林業の現状に危機感を抱いた。林業塾・国産材ビジネスセミナーの受講などを通じて各地の林業・木材業について学び、現在では、林業・建築・バイオマスのデジタル連携を図る「森林連結経営」の推進に向けて活動中
高口洋人[タカグチヒロト]
早稲田大学理工学術院/建築学科・建築学専攻教授。1970年生まれ。早稲田大学助手、九州大学特任准教授をへて、2007年から早稲田大学准教授。木造建築と林業・林産業の連携、サプライチェーンの効率化に取り組む。建築物の省エネ、脱炭素化、建築の社会システム論が専門。エネマネハウス2015最優秀賞受賞チーム代表。第24回木材活用コンクール“未来の山創り賞”受賞
松本晃[マツモトアキラ]
日本政策投資銀行経営企画部所属参事役。慶應義塾大学商学部卒。1991年に旧北海道東北開発公庫(現.日本政策投資銀行)入庫。2018年より森林ビジネス推進業務を担当。2019年「森林サービス産業」検討委員会(林野庁)委員、2021年「林政審議会」(林野庁)委員および一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会理事、2022年「森林・林業・木材産業への投資のあり方に関する検討会」(林野庁)委員などを受嘱。森林の未来を金融力でデザインする活動に従事
酒井秀夫[サカイヒデオ]
東京大学名誉教授、日本木質バイオマスエネルギー協会会長。宇都宮大学農学部助教授、東京大学秩父演習林長、北海道演習林長、大学院農学生命科学研究科森林利用学教授などを経て、東京大学名誉教授。現在(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会会長。「持続的森林経営における森林作業」を柱に、作業システムと林内路網計画、森林バイオマス資源の収穫利用をテーマにした研究を展開
寺岡行雄[テラオカユキオ]
鹿児島大学農学系教授。1994年3月九州大学大学院農学研究科博士課程修了後、九州大学宮崎演習林(椎葉村)に助手として勤務。1997年4月から鹿児島大学農学部勤務、2013年2月教授。主な研究課題は、農林業へのICT活用、森林資源のバイオマスエネルギー利用、低コスト林業の構築など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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